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寿君「焦らず自分の道を見つけて」不登校に悩む中高生50人に音楽でエール

3/21(木) 8:23配信

MusicVoice

 寿君が3月某日、東京・立川市にあるサポートスクールGRESで、不登校に悩む生徒含めた中高生50人を前にGRESスペシャル授業ライブ&トーク「Musical Education(ミュージカル・エデュケーション)」をおこなった。18日に配信リリースする新曲「大どんでん返し」など7曲を歌い、生徒たちに音楽で声援を送った。MusicVoiceは、東京テレビの音楽番組『流派-R since 2001』で22日に放送されるこの特別授業の模様を取材。寿君は「焦らず自分の道を見つけてください」と生徒たちに自身の体験を語りながら呼びかけた。

■自身も不登校の経験

 「Musical Education」はなんらかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により登校しないもしくはしたくてもできない状況にあるため、病気や経済的な理由を除いて年間30日以上の欠席した、いわゆる不登校の子どもたちに向けた特別授業。不登校者は、2012年頃から毎年増加傾向にあり社会問題になっている。そして立川サポートスクールGRESのような不登校だった生徒を受け入れる教育機関も増加している。そんな心理的不安を持つ中高生を含めた50人に向けて寿君が「不登校の子どもたちへ音楽(レゲエ)からアプローチ」を試みた。

 特別授業がおこなわれたサポートスクールGRESは、学校法人都築学園・第一薬科大学付属高等学校提携サポート校。不登校、ひきこもり経験があり勉強に自信がない、もしくは全くできない、仕事をしていても高校も卒業したい、芸能活動がしたいため髪型など自由なところが良い、通信制高校に行きたいけど学費が高い、大人数が苦手、何か夢中になれることを探したいなど、多くの人の高校卒業資格取得を応援、サポートする。GRES代表の菅原崇史氏によると、立川市だけでも現在、不登校の子どもは160人を超えると言う。

 寿君は、元ZOOのSATSUKと宮城県にある彼女のダンススクールの生徒と一緒に「あー夏休み」「Choo Choo TRAIN」を一緒にパフォーマンスしたり、今年1月に兵庫・西宮市立名塩小学校で卒業生向けの講演をおこなうなど、子どもたちへのサポートに力を入れている。

 先日、MusicVoiceがおこなったインタビューの中で寿君は「やっぱり子供の時に聴いた曲って忘れないじゃないですか。僕も小学校1、2年生の時にお遊戯でやった曲とか今でも覚えていますよ。そういう曲が僕の作った歌だったら、その子の人生のなかで役に立てているのかなと思ったりもします。そういう機会を増やしていきたい」とその想いを語っている。

 特別授業は普段生徒たちが実際に授業を受ける教室でおこなわれた。50人の中高生は普段からの知り合いもいた様子でリラックスした雰囲気が見て取れた。そんな中、寿君は青いロング丈のニット地トップスに黒いズボン姿で生徒たちの前に登場。大きな歓声と拍手に迎えられた。

 中高生を前に、寿君は自身が小学校の高学年の時から不登校気味になっていたことを明かす。学生時代はバスケットボール・クラブのキャプテンも務めるスポーツマンだったというが、寿君は「全然モテなかったしあんま自信は無かったです」と繊細な一面も。今はいろんな人に出会って感謝していると話し、その想いを「SPECIAL THANX」の歌唱に乗せた。

■「大どんでん返し」に込めた想い

 レゲエを好きになったきっかけについて、同じ地元のDOZAN11(元・三木道三)の影響が大きいという寿君。「小学生の時に近所の川でザリガニ釣ってたら、『お前なにしてんねん?』って声かけてくるような人で。関西弁で歌っていたので、関西弁でレゲエ歌ってもいいんだと思って聴いていました」とエピソードを語った。

 また、よく遊んでいた3歳年上の兄がバンドを始めて、小学校6年生の時にドラマーとしてデビューした寿君は常に音楽をやりたいと思っていたそう。とび職の職人として働きながら歌手を目指していた彼は、職場でそのことを明かすと「お前なんかなれるわけないやん」と笑われたと言い、その悔しさをバネに仕事の合間に曲を書いていたと当時を振り返る。

 そして、「焦らず自分の道を見つけてください」と呼びかけ「ミチニイキル」を披露。生徒たちも手を上げ、身体を揺らしながら彼の音楽に聴き入っていた。

 寿君は「世の中って思うようにいくことの方が少ない。それでも今までやってきたことが無駄やとは思いたくなくて。何かに迷ってたりして道が逸れて、そこで出会ったことが大事になったりするんで、今がふがいなく感じていても絶対に出来るからという想いを込めた」と18日に配信リリースする「大どんでん返し」を歌唱。前向きなメッセージをポップなメロディに乗せて、生徒たちにエールを送った。

 さらに「何かをしようかなと思ったら、またライブに来て『こんなことしようと思ってる』と報告しあいながら持ちつ持たれつの関係でいましょう」と生徒たちに呼びかけた。

 菅原氏は「寿君の歌を聴いて明日また頑張ろうと思えるようにメッセージを受け取って欲しい。こうやってストレートなメッセージを投げかけてくれるアーティストなのでとても好きです」と寿君について語る。

 特別授業を終えた後、寿君は生徒たちと握手、写真撮影に応じた。気さくに関西弁で話し掛けながら笑顔で2ショット撮影に応じる彼の姿が印象的だった。

 なお、このトーク&ライブの模様は22日に東京テレビ『流派-R since 2001』で放送される予定。【取材・撮影=松尾模糊】

■セットリスト

M1 オレガヤレバ
M2 SPECIAL THANX
M3 一人じゃない
M4 ミチニイキル
M5 Believe in myself
M6 大どんでん返し
M7 ONE LIFE

最終更新:3/22(金) 12:37
MusicVoice

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