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東海道本線の寝台急行「銀河」どんな列車だった? JR西日本で夜行列車として「復活」

3/21(木) 6:03配信

乗りものニュース

起源は戦前の「名士列車」

 JR西日本が、2020年春から運行する「新たな長距離列車」の列車名を「WEST EXPRESS 銀河(ウエストエクスプレスぎんが)」に決めました。

【画像】「寝台列車風」な「ウエスト銀河」車内

 この列車は「低価格の長距離列車」として計画されたもの。国鉄時代に製造された電車を改造し、昔懐かしい寝台車をほうふつとさせる2段式フルフラットシート「クシェット」(営業上は普通車指定席扱い)も設けられます。

 列車の「銀河」といえば、かつて東京と関西を結んでいた寝台急行「銀河」を思い起こす人が多いかもしれません。「ウエストエクスプレス銀河」と同様、車体全体が濃い青色で塗られた寝台客車を使用し、車内には2段または3段のベッドが並んでいました。

「銀河」の歴史は、戦前に運行されていた東京~神戸間の夜行急行までさかのぼります。鉄道省編纂『汽車時間表』1930(昭和5)年10月号によると、このころ東京~神戸間を走っていた夜行急行は3往復。所要時間は12時間半くらいでした。

 このうち、下り神戸行き「17列車」と上り東京行き「18列車」は、運賃が非常に高い1等車と2等車のみ連結。最も運賃が安い3等車はありませんでした。いまなら東北・北海道新幹線「はやぶさ」を、グランクラスとグリーン車だけで運転するようなもの。高額な運賃を払える華族や財界の著名人など、「名士」と呼ばれた富裕層しか乗れない列車で、「名士列車」と呼ばれていました。

 夜行急行は戦時体制への突入に伴い廃止されましたが、戦後の1947(昭和22)年6月、東京~大阪間を結ぶ夜行急行が運転を開始し、1949(昭和24)年9月には3往復体制に。このとき、3往復中の1往復に、夜の星空をイメージさせる「銀河」という愛称が付けられました。

 国鉄の急行列車に愛称が付けられたのは、これが初めて。また、車両は1等車と2等車だけで構成され、「銀河」は戦前の「名士列車」を受け継ぐ存在となったのです。運転区間も、のちに戦前と同じ東京~神戸間に拡大しました。

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