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金正恩委員長の外交姿勢は”パルチザンの思考”…米朝関係が再び緊張、アメリカが実力行使に出る可能性も?

3/21(木) 9:06配信

AbemaTIMES

 物別れに終わった2度目の米朝首脳会談からもうすぐ1か月、両国間の緊張が再び高まっている。

 先週、米朝交渉のキーマンと呼ばれる北朝鮮・崔善姫外務次官が「はっきり言うが、現在の強盗のようなアメリカの姿勢は事態を間違いなく危険にさらす」「我々はいかなる形であれ、アメリカの2度目の米朝首脳会談での要求に屈するつもりはないし、そのような形の交渉に携わるつもりもない」と発言、非核化交渉の中断にも言及。さらにトランプ大統領の側近についても「ポンペオ国務長官とボルトン大統領補佐官が敵対と不信感の雰囲気を醸し出し、交渉を妨害した」と名指しで批判した。

 崔善姫外務次官の指摘に対し、ボルトン大統領補佐官は「不正確だ。決断したのは大統領だ。しかし反論する前にもっと政府で話したい」、ポンペオ国務長官は「金委員長はハノイで核実験やミサイル発射実験を行わないと何度も約束した。その約束を守ることを期待する」と述べている。

 対話の継続か、それとも核・ミサイル開発へと逆戻りか。19日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、緊迫する米朝関係を考えた。

■“時計の針が戻ってしまった“

 軍事ジャーナリストの潮匡人氏は「崔外務次官はこれまでも強硬な発言を繰り返してきた女性だが、最近はトーンダウンしていた感じがあった。それが逆戻りしている。昨年に行われた1回目の米朝首脳会談以前の状態、つまり核実験やミサイル発射を繰り返し、“明日にでも戦争になるのではないか“という不安が高まっていた時期にまで時計の針が戻ってしまった」と話す。

 「現時点ではトランプ大統領に対する直接的な揶揄、誹謗中傷、罵倒は避けている。首脳会談のパイプは残しているし、本音としては交渉を継続させたいと北朝鮮も思っているだろう。ただ、崔外務次官は去年も大統領補佐官を非常に激しい調子で批判した。その際もトランプ政権は自制したが、北朝鮮がまだいけると思ったのか、今度は彼女の上司にあたる第一外務次官がペンス副大統領のことを“政治的な操り人形だなどと言ってしまった。するとトランプ大統領が6月に予定されていた首脳会談を取りやめると言い出したので、北朝鮮側が“いや、それは本心ではない。あなたのことを評価する“と手のひら返しをし、会談につながった。今回も同様の展開を辿ってもおかしくない。崔外務次官の挑発的な言葉について、今後もアメリカが許し続けるのかは不明だ。限定的な攻撃であれば北朝鮮は全面的な反撃には出てこないと誤算して、結果的に大規模な武力紛争を生起させてしまうというように、どちらも相手の出方を見誤れば結果的にかなり厳しい局面に展開するリスクを負っている」。

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最終更新:3/21(木) 9:06
AbemaTIMES

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