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ばんえいのディープインパクト破竹23連勝中! ホクショウマサルの調教師が明かす野望

3/22(金) 16:30配信

東スポWeb

 日本で、いや世界で唯一、北の大地・帯広競馬場で繰り広げられている“究極の力勝負”ばんえい競馬に今、熱い視線が注がれている。圧巻のパワーで連勝街道をひた走り、20年ぶりにばんえい競馬連勝記録を更新し現在も23連勝中のホクショウマサル(牡8)。ばんえい界のディープインパクトと呼ばれ、レース当日には1200キロを超える迫力満点の馬体を見ようと若い女性がカメラを手に競馬場へと詰め掛けるほど。喉の疾患による引退危機など数々の苦境を馬とともに乗り越えた坂本東一調教師(65)が復活までの道のり、今後の野望を本紙に語ってくれた。

 ――ばんえい競馬史上初の20連勝を2月16日に決めました。しかも1年にも満たない期間での記録達成ですね

 坂本調教師:以前の連勝記録(99年サカノタイソン=19連勝)は休みを入れつつ、21か月かかっている。この馬はわずか7か月で更新したんだから、これこそまさに“連戦連勝”と言えるね。

 ――3月18日には23連勝を達成。勝ち続けるごとに注目度も増している

 坂本:確かに最近はプレッシャーに感じるけど、馬はいつも落ち着いてどっしり構えているからね。まだ勝ち続けてくれると思う。

 ――圧勝の連続で、ばんえい界のディープインパクトと言われることも

 坂本:そう言われるのはありがたいが、タイプ的にはゴールドシップかな。豪快な馬だから。

 ――連勝前は大敗が続いたこともあったが

 坂本:14年の秋に放牧先から戻った後、レースで喉が鳴って大敗が続いたから調べてみたら、喉の弁がふさがっていた。引退も頭をよぎったが、オーナーがまだ先のある馬だからと思い切って手術を決断してくれた。それが今の連勝へとつながっている。

 ――連勝が止まるかもと思ったことは

 坂本:強引なレースでヒヤッとした時はあったが、能力が抜けているからね。これからはもっとハンデを課せられるし、焦らずしっかり息を入れてレースをしてほしい。娘婿(主戦の阿部武騎手)だから、どうしても厳しくなるけど(笑い)。

 ――マスコミや女性ファンも競馬場に多く来るようになった

 坂本:いろいろな人が取材に来てくれるけど、競馬のことしか知らないし、しゃべるのは苦手。でも、ばんえい競馬に注目してもらえるのはありがたい。

 ――今後の目標は

 坂本:今はまだ足りないけど、このまま連勝を続けていずれは亡くなった元オーナーの願いでもある大臣賞(ばんえい記念)を勝ちたいね。

 ◆ばんえい競馬とは まだトラクターなどがなかった時代に、北海道開拓を支えていた農耕馬が地域のお祭りなどで、互いに引っ張り合い、力を競ったのが発祥。明治の終わりごろからはソリに俵などを載せて引かせる形が定着し、1947年に公営競技としてばんえい競馬が誕生。最大1トンの鉄ソリを引き、直線200メートル、途中にある2つの障害を休ませて息を入れつつ乗り越えていく“究極の力比べ”レースで北海道遺産にも選定されている。24日に行われる年度末恒例の最高峰レース、ばんえい記念は全馬1トンのソリを引く最重量戦。毎年、全国から多くのファンが詰めかけ、寒さ残る北の大地が大声援で熱く盛り上がる。

最終更新:3/22(金) 16:30
東スポWeb

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