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米国へ牛肉輸出好調 来週にも低関税枠200トン消化

3/22(金) 7:03配信

日本農業新聞

 2019年の米国向け牛肉輸出が好調で、日本に設定された年間の低関税枠(200トン)を来週にも超えることが、同国税関国境保護局のまとめで分かった。直近の18日時点で枠の約99%を消化し、同国向け輸出量が過去最高となった18年を上回るペースで進んでいる。現地の外食店を中心に需要が堅調で、冷蔵品に加え、日持ちする冷凍品の販売が増えている。

 米国は日本産牛肉に低関税輸入枠を設ける。200トンの枠内は1キロ当たりの関税が4・4セント(約5円)だが、枠を超過すると26・4%となる。

 同局は1週間に1度通関実績をまとめる。1月から今月18日までの国産牛肉の輸出量は197・6トン。低関税枠を既に98・8%消化した。前週から7トン増えたため、このペースで進めば、「来週には200トンに達する」(大手輸出業者)。同業者は既に関税が上がることを前提に、今後の計画を考えているという。

 18年は4月10日時点で200トンに達したため、2週間ほど早いペースだ。今年は前年よりも枠超過の時期が早いことを既に想定し、「関税が下がった1月にまとめて通関を切った」と東京都内の輸出業者。同国向けは外食向けのステーキなど冷蔵品が中心だが、日持ちする冷凍輸出も進んだ。「他国よりも優先的に空路で米国へ運んだ」と別の輸出業者は話す。16年は11月上旬、17年は6月中旬に枠を超えた。

 枠超過後、1万円の商品の場合は約2600円の関税が課せられる。上昇分を販売価格に転嫁しても、現地の外食業者から引き合いがあるという。海路輸送へ切り替えてコストを削減したり、値上げ分の一部を負担したりする業者もいる。

 18年の同国向け輸出量は前年比13%増の421トン(33億円)だった。堅調な需要を受け、輸出業者は「今年はそれを上回る」とみる。ただ、18年の伸び率は17年(前年比53%増)に比べると鈍化している。一方、日本は米国から年間25万トンの牛肉を輸入している。

最終更新:3/22(金) 7:03
日本農業新聞

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