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人口は減っているのに、厚生年金の加入者が増えているワケ

3/22(金) 8:30配信

ファイナンシャルフィールド

人口が減っているにもかかわらず、厚生年金に加入している人がかなり増えています。政策が大きく影響していると考えられますが、将来の私たちの生活は公的年金を頼りにして大丈夫なのでしょうか?

日本年金機構と厚生労働省の統計から、昨今の公的年金事情について調べてみました。今回は公的年金加入者について取り上げます。

公的年金全体では12年間で加入者が329万人も減少している

公的年金の加入状況等の情報提供は、日本年金機構の主要統計で毎月及び毎年発表しており、厚生労働省の公的年金加入状況等調査でも3年1度調査し、結果を公表しています。まずは公的年金加入状況等調査から第1号~第3号被保険者数の推移をグラフにしてみました。

第1号被保険者……自営業者や農業・漁業等の従事者等、第2号と第3号以外の加入者
第2号被保険者……民間企業や公務員等を対象とする厚生年金保険の加入者
第3号被保険者……第2号被保険者に扶養されている配偶者

※被用者年金保険の老齢年金受給者等は、加入者数に含まれていません。

公的年金加入者数の推移

資料:厚生労働省「公的年金加入状況等調査(平成16年・22年・25年・28年)」

2016年(平成28年)の加入者は、第1号が1571.7万人、第2号4249.7万人、第3号897.8万人で、合計すると6719.2万人となっています。割合では、第1号が23.4%、第2号が63.2%、第3号が13.4%なので、加入者のうち約3人に2人は第2号被保険者になります。

加入者数を過去と比べると、2004年には合計で7048万人の加入者がいたので、12年で329万人も減っています。人口減少や少子高齢化の影響が公的年金加入者数にも表れていると言えます。
また、グラフを見てわかるように、第2号被保険者は増えていて、2004年の3734.1万人から12年で実に516万人も増えています。

全体では減っていても第2号被保険者が増えているということは、第1号と第3号の被保険者数は相当減っているということになります。第1号は、2004年の2213万人から641万人減、第3号も2004年の1101万人から203万人減で、それぞれ減少率は29%と23%にもなります。

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