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「中国景気の減速」というの、そろそろやめませんか?

3/22(金) 8:20配信

MONEY PLUS

「中国景気の減速」という言葉は、最近、枕詞のように使われています。「中国景気の減速で」日本の輸出が落ち込んだ、「中国景気の減速で」上場企業の業績が大幅減益となった、等々です。どんな悪いことも、とりあえず「中国景気の減速で」と言っておけば、説明がつけられそうな風潮です。

「景気減速」と言われる中国、直近の株価はどうなっている?

たしかに、中国の景気は芳しくありません。2018年の実質国内総生産(GDP)成長率は6.6%と28年ぶりの低水準でした。2月の輸出は前年比で2割も減少、1~2月の工業生産の伸びもリーマン・ショック直後以来、10年ぶりの低水準でした。

中国景気は“子供”から“大人”へ

今月の上旬に開かれた全人代で、李克強首相は政府活動報告を行い、今年の成長率目標を6~6.5%に設定し、前年の6.5%前後から引き下げました。中国の成長率はどんどん下がってきています。

ただ、それは人間の成長と同じことです。子供の頃は背が1年で何センチメートルも伸び、毎年のように服や靴などを買い換えなくてはなりません。でも、やがて身体の成長は止まります。では、そこから何も成長しないのでしょうか。そんなことはもちろんありません。人間としての内面の成長はずっと続きます。少年から青年へ、若者から大人へ、大人になってからも成熟は年々続きます。経済も同じです。高成長から中成長へ、そして成熟した経済へと変化していきます。

中国の1人あたりGDPはほぼ1万ドルに達しており、もう大人の仲間入りです。経済成長率は鈍化していくでしょう。でもそれは当たり前のことで、いつまでも高い経済成長率が続くほうが不自然です。GDPの伸びは鈍化しますが、それは成長しないということではなく、人間と同じように内面の成長が主になっていくということです。

すなわちハードからソフトへ、重工業などモノづくり主体の経済から、サービス業を主体とする経済のソフト化が推進されるでしょう。ですから、単に統計の数値が「何年ぶり低水準」といっても、あまり意味を持ちません。

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最終更新:3/22(金) 10:49
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