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母校愛、福岡では“常識” 高校同窓会「業務が大変」幹事から悲鳴も

3/22(金) 9:34配信

西日本新聞

 戦後、福岡市の復興をけん引した新天町商店街や博多川端商店街の商店主の多くが卒業生だった。事務長の秋吉紀生さん(56)は「昔は同窓生相手で商売を回していけた。学年、世代を超えた同窓会は人脈づくりの絶好の機会」と話す。

「SNSで気軽に連絡を取り合える時代に」

 多くの同窓会は在校時代から会費を徴収している。多額の資金をプールしながら会計業務は少数のOB、OG任せというケースもあり、ずさんな会計処理が一部で表面化している。

 福岡県立筑前高の同窓会では昨年3月、当時の幹部による不正流用が発覚。同窓会と元幹部の間で訴訟になっている。同窓会幹部は「運営は信頼関係で成り立っていた。厳正に対処する」として近く県警に刑事告訴するという。同県立折尾高、光陵高の同窓会でも不正が発覚した。

 同県宗像市の宗像高では最近、個人情報の保護や詐欺被害への警戒心もあって、同窓会名簿への連絡先記載を拒否する同窓生が増えているという。

 同窓会事務局の担当者は「会合に参加しなくても、卒業生同士、SNSで気軽に連絡を取り合える時代になった。同窓会の良さが伝わりにくくなっている」。少子化のあおりで会員数自体、減少傾向は否めない。

 とはいえ、後輩に奨学金を出したり、校内施設の整備資金を寄付したりして母校に貢献する同窓会は少なくない。顔を合わせるだけで青春の思い出がよみがえる機会は貴重だ。

 ある同窓会関係者は言う。「時代が変わっても、母校愛は不滅です」

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西日本新聞社

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最終更新:3/22(金) 9:34
西日本新聞

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