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《ブラジル》テメル前大統領を逮捕 原子力発電所アングラ・トレス関連の収賄疑惑で モレイラや噂の友人も一緒に なおも9件の捜査抱える

3/22(金) 9:26配信

ニッケイ新聞

ミシェル・テメル、ブラジル前大統領(民主運動・MDB)が逮捕された。リオ州の原発、アングラ・トレス発電所の事業契約に伴い、100万レアルの賄賂を受け取った容疑によるものだ。21日付現地サイトが報じている。

 テメル氏は21日朝、サンパウロ市の自宅から車で出かけたところで、逮捕された。逮捕令状を出したのはリオ連邦地裁第7刑事法廷のマルセロ・ブレッタス判事で、テメル政権で大統領府総務室長官やエネルギー相などをつとめたモレイラ・フランコ氏らも逮捕されている。
 立件は、昨年6月に建設大手エンジェヴィクス社の共同経営者ジョゼ・アントゥネス・ソブリーニョ氏が行った司法取引供述に基づいている。
 それによると、100万レアルは、エンジェヴィクス社やアンドラーデ・グチエレス社、アルジェプラン社などからなるコンソーシアム(共同事業体)が、アングラ・トレス原子力発電所関連の事業でエレトロヌクレア社と結んだ1億6200万レアルの契約から派生した賄賂だという。

 100万レアルの支払を要求したのは、テメル氏の友人でジョアン・バチスタ・リマ・フィーリョ氏と、モレイラ・フランコ氏だ。
 今回の捜査で逮捕令状が出たのは、テメル氏、モレイラ氏、リマ氏と夫人のマリア・リタ・フラテジ氏、エレトロヌクレア社元社長のオトン・ルイス・ピニェイロ・ダ・シウヴァ氏、アルジェプランのソーシオのカルロス・アルベルト・コスタ氏とその息子の同社理事など、計12人となっている。

 テメル氏は1940年生まれ。80年代から90年代にかけてサンパウロ州検察局長をつとめ、下院議員となった。1997~2000年、2009~10年には下院議長、2011年からはジウマ政権の副大統領をつとめていたが、ジウマ氏が2期目の16年8月31日に罷免されたのを受け、大統領に昇格していた。
 2017年に食肉大手、JBS社とのスキャンダルに伴う疑惑が噴出して起訴され、最高裁で審理を行うかを決めるための下院審議が2度も行われるなど、汚職疑惑が絶えず浮上。計10件の疑惑で捜査対象となっている。

最終更新:3/22(金) 9:26
ニッケイ新聞

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