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「医学部めぐる競争は一層激化」 新制度導入迫り、受験生も“背筋凍る”

3/22(金) 18:10配信

Hint-Pot

新制度導入迫る大学受験、「来年は必ず修羅場になる」

浪人するのか、しないのか――。

 国公立大後期試験の発表が佳境を迎え、進路の決断を迫られている高校生も多いだろう。中でも、近年、異常な人気を見せている医学部志願者は、もう一度挑戦するとなれば、かなりの覚悟が必要となる。なぜなら、来年は“最後のセンター試験”となるからだ。

 2021年1月に実施される入試では、センター試験が廃止され、新制度「大学入学共通テスト」が実施される予定で、記述式が導入されるほか、英語は4技能になるなど、その内容はガラリと変わる。もし、来年の入試で失敗し、浪人するとなると、これまでの勉強以外に新テストへの対策も行わなければならない。今年、医学部を受けた受験生がこう語る。

「今年のセンター試験1日目が終わった夜に、センターの様子を報じるテレビを見ていたら、スーっと背筋が凍りました。高校2年生が出てきて、危機感をあらわにしながら、来年のセンター試験に向けて勉強する様子が映し出されたのです。さらに、高校1年生が出てきて、新テストに向けた取り組みをする様子も映し出された。これを見て、“来年は必ず修羅場になる。今年絶対に受からなければ”と気持ちを引き締めたのですが……」

 今年4月から高校3年生となる現役生は、自分たちが最後のセンター試験となることは織り込み済みで、早い段階から猛勉強しているというわけだ。さらに、女性や多浪生を減点するといった医学部での不正入試発覚も大きく影響するとみられている。

予備校関係者も予想「医学部をめぐる競争はより一層激化」

「不正入試の発覚で大学サイドはあからさまな“差別”をやりにくくなる一方で、実力があるにもかかわらず、落とされてきた女性や多浪生らが、『来年は最後のチャンス』と目の色を変えて再受験に挑んでくる可能性は高い。さらに、これまでなら東大や京大などの旧帝大を目指していた受験生が、安全策をとって、地方の国公立大医学部に“鞍替え”してくることも考えられます。医学部をめぐる競争はより一層激化するでしょう」(予備校関係者)

 受験生を抱える家族の心境も複雑だろう。「東大よりも入るのが難しい」と言われる国公立大医学部入試では、1浪、2浪は当たり前。何浪もした末、ようやく合格する受験生も数多い。本人はもちろん、周囲のプレッシャーも相当なものだ。

「今、“手に職”の医療系学部の人気は高い。ただし、医学部がダメなら、歯学部や薬学部などを受ければいいと考える親御さんも多いと思いますが、そう簡単な話ではありません。受験生の心は複雑です。医療系学部は、医学部と同じキャンパス内にあることも多く、医学部に受かった同級生と顔を合わせるのを嫌がる生徒もいます。理系で全く別の分野にいくという選択肢もありです。子どもに余計なプレッシャーを与えないためにも『どんな結果になろうとも応援している』という言葉をかけてあげるのがベスト。医学部だけがすべてではありません」(予備校関係者)

 親としては広い心で迎え入れてあげよ、ということかもしれない。

Hint-Pot編集部

最終更新:4/5(金) 17:57
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