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JR四国、黒字は岡山発着の本四線だけ 収支初公表、苦況が浮き彫りに

3/22(金) 22:01配信

山陽新聞デジタル

 JR四国(高松市)は22日、管内全9路線を18線区に分けた収支(2013~17年度の平均)を初めて公表した。営業損益が黒字だったのは、岡山発着の列車が通る本四備讃線(瀬戸大橋線の一部)の倉敷市・児島―香川県・宇多津間だけで、四国の鉄道の苦況が改めて浮き彫りとなった。

 本四備讃線の黒字額は5億2千万円で、100円の収入を得るための費用を表す営業係数は84円。ただ、瀬戸大橋完成に伴う開業(1988年)から30年以上が過ぎ、近い将来、レールなど設備の更新を継続的に行う必要に迫られている。総額は推計3500億円前後で、JR四国の経営を一層圧迫する可能性がある。

 全体の赤字額は計109億4千万円で、営業係数は平均144円。

 本四備讃線以外の線区では、赤字額の最大が土讃線の香川県・琴平―高知間で17億6千万円、最小は予讃線の同・多度津―観音寺間の8千万円。営業係数が最も高かったのは、予土線の愛媛県・北宇和島―高知県・若井間で1159円を要した。

 国鉄民営化で87年に発足したJR四国は本業は赤字続きで、国が設けた基金の運用益で補填している。しかし、低金利のため運用益は想定を下回り、今後の人口減などで自助努力による路線網維持は困難として、香川など四国4県などとともに将来像を探る検討会を17年に立ち上げた。

 JR四国はこの日、線区別の収支状況を高知市での第4回検討会で報告した。会終了後、半井真司社長は「収支状況を線区別に明らかにしたことで、危機意識を共有できたと思う。JRを含む公共交通ネットワークはどうあるべきかの議論を深めたい」と話した。

 16日のダイヤ改定で瀬戸大橋を渡って香川県中西部と結ぶ普通列車がなくなるなど、JR四国の経営悪化は岡山発着の列車にも影響が及んでいる。

最終更新:3/22(金) 22:15
山陽新聞デジタル

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