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沖縄で死骸発見のジュゴン「パヨクが撲殺」と情報が拡散 県や保護団体「根拠なし」

3/22(金) 19:43配信

BuzzFeed Japan

国の天然記念物で、絶滅が危惧されるジュゴンの1頭の死骸が、沖縄本島北部の今帰仁村(なきじんそん)の沖合で見つかった。これを受け、「パヨクに撲殺されていたことが判明」とする、まとめサイトによる記事がネット上で拡散している。しかし、それは根拠のない真偽不明の情報だ。県やジュゴンの保護団体らも「死因特定はこれから。根拠がない」とBuzzFeed Newsの取材に語る。【BuzzFeed Japan / 瀬谷 健介】

見つかったジュゴンは雌で、通称「個体B」。

3月18日午後5時ごろ、沖縄県今帰仁村の運天漁港の防波堤近くで浮いていたのを、今帰仁漁業協同組合の組合員が見つけた。連絡を受けた同漁協の組合員らが陸揚げし、死亡を確認したという。

運天漁港に近い古宇利島(こうりじま)沖を主な生息域としていたジュゴンだった。

体長約3メートル。頭部や胸びれなどに傷があり、出血もあった。

まとめサイトが「判明!」と拡散

拡散している記事の見出しは「沖縄で死んだジュゴン、パヨクに撲殺されていた事が判明!!!」。まとめサイト「あじあにゅーす2ちゃんねる」によるものだ。

「パヨク」とは「左翼」を指すネットスラングだ。

沖縄県の米軍普天間基地(宜野湾市)の名護市辺野古への「移設反対派」がそう呼ばれることも多い。

反対派は、海に生息するジュゴンを守りたい、との理由も掲げている。

根拠がまったくない記事

同サイトでは、琉球新報の記事「生息精査、国に求める 漁協、保護団体 ジュゴンの痛々しい姿に『残念』」を転載している。

しかし、元記事には見出しにとっているような「反対派による撲殺」などの言及は一切なければ、「撲殺」のソースも明示されていない。

さらに、「沖縄で死んだジュゴンに深い傷と出血 死因は頭部外傷か」とも指摘したが、これも元記事には掲載されていない話だ。

そもそもジュゴンの死因はまだ特定されていない。

それにもかかわらず、記事のコメント欄には、こんな言葉が並んだ。

「パヨクついにライン超えたな」「まあパヨクの船ガツーンだわな」「結局パヨクの仕業だったのか」「あれれ~?犯人わかっちゃったんですけど」「うっわ!最低だなパヨクwwwwww」...。

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最終更新:3/22(金) 19:43
BuzzFeed Japan

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