ここから本文です

国際・国内「連結」那覇空港の利便性向上 第2滑走路の先、可能性と課題

3/22(金) 5:15配信

沖縄タイムス

那覇空港 連載「人モノつなぐターミナル」(上)

 「世界の人をつなぐ空港へ」。18日に利用開始となった国内線と国際線をつなぐ那覇空港「際内連結ターミナル」について、那覇空港ビルディングの兼島規社長はそう期待を込める。国際線と国内線の乗り継ぎがスムーズになるだけでなく、貨物ターミナルにあった格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションとバニラ・エアが同ターミナルに移転することで、従来あったバス移動の必要がなくなり、利便性は格段に向上する。2020年3月末の同空港第2滑走路の使用開始を視野に新ターミナルビルは、那覇空港の本格的な国際空港化への足掛かりとなりそうだ。

【2018年12月時点】ここまでできてる、那覇空港第2滑走路

 那覇空港は空の玄関口として、多くの県民や国内外の観光客などを受け入れる。同空港は12年以降、国内外のLCCの新規就航や既存路線の増便などが相次ぎ、今では年間発着数16万6千回以上、2千万人以上が利用する国内でも有数の繁忙空港だ。夏休みシーズンや年末年始など、空港内が混雑する様子は沖縄の「風物詩」となっている。

 しかし、LCC利用客からは「貨物ターミナルへの移動に時間がかかり飛行機に間に合わない」「人が多く搭乗手続きに時間がかかる」などの苦情も寄せられていた。

 利用客の不満解消をも目的に完成した新ターミナルは利便性向上と空港機能の強化に重点を置いた。搭乗手続き時の人の滞留を解消するため、国際線のチェックインカウンターは20から60に増設。また、貨物ターミナルにあったLCCの2社は同ターミナルに移り、搭乗手続きの時間にゆとりが生まれた。

 空港関係者は「国内外の主要空港と比べ小さいが、コンパクトな分、乗り継ぎや空港内の移動が少なく、利便性は格段に向上する」と自信をのぞかせる。今後はCIQ(税関、出入国管理、検疫)施設を増設しスムーズな出入国ができるよう機能を強化する。

 また、20年3月末の第2滑走路の使用開始で、発着枠の拡大だけでなく、24時間運用も可能となる。「海外から深夜便で那覇に到着し、翌朝には国内各所に移動できる、トランジット空港の役割も担うことができる」と兼島社長は可能性を語る。

 一方で、24時間運用が可能となった場合、空港から先の2次交通などの受け入れ態勢を課題に挙げる。「深夜に到着した観光客の空港からの移動手段や、ホテル・レンタカーの深夜のチェックインなど課題はいくつもあるが、当事者として多くの人たちと連携しよりよい沖縄観光につなげたい」と強調した。(政経部・仲本大地)

最終更新:3/22(金) 5:15
沖縄タイムス

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ