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この時季の肌トラブルは「花粉皮膚炎」かも?

3/23(土) 8:24配信

ウェザーニュース

 この時季に肌の赤いかぶれが気になるなら、「花粉皮膚炎」かもしれません。東京医科歯科大学の皮膚科学分野教授の横関博雄先生に教えていただきました。

花粉シーズンの紅斑が特徴

 花粉が原因で露出している皮膚に紅斑があらわれるのが、花粉皮膚炎です。スギのほかブタクサやヨモギも原因となります。肌が赤くかぶれる症状は他にもありますが、横関先生によると「春先(2~4月)、秋(11~12月)に、顔・目の周囲・首などの露出している部位に発症し、他の季節にはおさまるのが特徴」だといいます。

 花粉症だと発症しやすいのでしょうか?

 「花粉症は、目や鼻の症状以外にぜんそくや下痢など、多様な症状があらわれるアレルギー疾患です。ただ、多くの花粉症患者さんの皮膚症状はかゆみ程度です。

 一方、花粉皮膚炎は、花粉症とはメカニズムが少し異なることがわかってきています。例えば、花粉症の目のかゆみなどと違い、花粉皮膚炎は花粉に触れて紅斑が出るまでに時間がかかり、なかなか消えません。

 また、アレルギー検査に使われるスクラッチテストでは、花粉症はポツッと盛り上がる膨疹(ぼうしん)が出て15分程度で消えますが、花粉皮膚炎の場合はスギ花粉抗原のスクラッチパッチテストでは48時間後に赤い発疹が出る遅発型に近い反応を示します」(横関先生)

若い女性に多い理由

 皮膚の状態も関わります。花粉皮膚炎の患者さんで多いのは、20~30歳代を中心とした女性です。また、アトピー性皮膚炎の患者さんの約30%が発症します。

 「本来、表皮の一番外側にある角層が通すのは分子量500Da~1000Da(ダルトン、分子の数)までなので、サイズが45000Da程度のスギ花粉ははじかれるはずです。しかし、アトピー性皮膚炎や、女性がよく使う化粧落としなどで皮膚のバリア機能が壊れていると、大きな分子でも侵入してしまうのです。花粉皮膚炎は、経皮感作(けいひかんさ)による接触性皮膚炎だと考えられています」(横関先生)

※経皮感作:肌を介して、特定の物質に免疫が働き敏感な状態になること

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最終更新:3/23(土) 8:24
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