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「夜間頻尿」 英経済への影響は年間6550億円 研究

3/23(土) 10:09配信

The Telegraph

【記者:Laura Donnelly】
 就寝中に2回以上トイレに行くことが英経済に与える影響は、年間45億ポンド(約6550億円)に相当する──米シンクタンク「ランド研究所」が世界規模で行った調査でこのような結果が示唆された。

 ランド研究所の調査では、「夜間頻尿」で就寝中にトイレに2回以上行くことで生じる疲労は、労働生産性を損なうほどのものと指摘された。

 調査ではまた、英国人の14%がこのような症状に悩まされており、平均で年間7日間の欠勤、もしくは体調不良での就業を強いていることも示唆された。

 研究者らは、夜間の定期的な排尿で睡眠が阻害される人は、かかりつけ医に相談し、治療可能な健康上の問題がないかを診てもらうべきだと述べている。

 夜間に繰り返しトイレへ行くことの影には、腎臓病や糖尿病、心臓病といった慢性的な疾患が潜んでいる恐れがある。また、夜間の頻尿は、高齢の男性に最もよく見られ、前立腺がんや前立腺肥大の症状である場合もある。

 調査によると、夜間頻尿に悩まされている英国人は約900万人に上るとみられ、うち570万人が生産年齢層であるとされた。報告書をまとめた専門家らは、夜間の排尿で睡眠が阻害されることによる経済的影響は、年間45億ポンド相当と推計している。調査は、スイスの製薬会社フェリング・ファーマが委託した。

 調査を率いたシニア・エコノミストのマルコ・ハフナー氏は、患者や医師らは、この結果を「警鐘」として捉えるべきだと述べる。

「医師や医療従事者は、夜間頻尿が睡眠不足に伴う健康上の問題となり得るということを見落としがちで、一方の患者らも、我慢できなくなるか健康面で大きな影響が出るまで受診せずにいることもある」とハフナー氏は指摘する。

 夜間に頻繁にトイレに行きたくなるという人は、50歳以上だと全体の半数以上に上る。彼らはその影響から、翌朝は疲れ、イライラし、ふらふらすると不満を口にするのだ。

 他方で、塩分の摂取量を控えればトイレの回数が減少するとの考えもある。日本で行われた実験では、1日当たりの塩分摂取量を10.7グラムから25%減の8グラムにした場合、夜間の排尿回数が平均2.3回から1.4回に減少したとの結果が得られている。【翻訳編集】AFPBB News

「テレグラフ」とは:
1855年に創刊された「デーリー・テレグラフ」は英国を代表する朝刊紙で、1994年にはそのオンライン版「テレグラフ」を立ち上げました。 「UK Consumer Website of the Year」、「Digital Publisher of the Year」、「National Newspaper of the Year」、「Columnist of the Year」など、多くの受賞歴があります。

最終更新:3/28(木) 10:33
The Telegraph

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