ここから本文です

サバ缶、配って7年。ひたむきにダジャレを具現化し続けるサーバー管理会社がある

3/23(土) 12:00配信

アーバン ライフ メトロ

ひたむきにダジャレを具現化。サバ缶を配るサーバー管理会社

 世は空前のサバ缶ブーム。供給が追いつかないとの声も聞こえてきます。

 そんなサバ缶を、ブーム以前から仕事の相棒とし、取引先などへ配る活動を続けるIT会社があります。その名は「スカイアーチネットワークス」(港区虎ノ門)。同社の主な業務内容は「サーバー管理」です。

【写真】寄付活動に賛同した企業とのコラボ缶の画像を見る

 2012年からサバ缶を配る活動をスタート。2015年にはオリジナルのサバ缶を完成させ、現在もなお、配り続けているのだといいます。なぜそんなにも熱心に「サバ缶」を配り続けるのでしょうか。同社のオフィスを訪ねました。

きっかけは逆転の発想 「どうせディスられるなら、思い切りギャグに」

「もともとは自虐だったんです」

 そう話してくれたのは、同社の専務取締役 高橋玄太さん。なぜ自虐なのか。それは、同社の業務が「サーバー管理」という、目には見えない、けれどもインフラが機能するために欠かせない仕事であることに紐づいています。

 インフラ――たとえば鉄道、水道、ガス、電気、電話、インターネットなどは、問題がない時にはその恩恵について語られることが少ない一方で、ひとたび問題が起こると激しく糾弾されることがあります。

 サーバー管理もしかり。ゲームやサイトのサーバーがダウンした時などに、サーバー管理者を「鯖缶」という隠語で呼びながら、彼らへの非難の言葉をネット掲示板などに書き込む人も存在します。ゆえにIT界隈では「鯖缶」は缶詰以外の意味も持つ言葉として知られています。

 同社は、そんな「鯖缶」を逆手にとりました。「どうせディスられるのなら、思い切りギャグにしてしまおう」という逆転の発想で、名刺がわりにサバ缶を配る活動を2012年に開始。スーパーで買い集めた100円くらいのサバ缶に自社のロゴシールを貼り、お客さんに配っていたといいます。

「『僕たち、サーバー管理屋なんで、サバ缶を持ってきました!』と言いながら渡していました。アイスブレイク(初対面の人同士が出会う時、その緊張をときほぐすための手法)になるんです。営業担当からは『お客さんとの話のきっかけになる!』と大好評でした」

 その瞬間だけでなく長期的に、渡した相手の記憶や空間に残りやすいのも良かったのだとか。

「缶なので、かさばるんですよね。そのうえ食べ物だから捨て難いじゃないですか」

 サバ缶の評判は上々。ですが特定の流通経路を持っていなかったため、欲しい数を手に入れることが難しくなってしまったといいます。そこで浮上したのが、缶詰製造企業へ直接依頼し「オリジナル缶詰をつくってもらうこと」。ただ、なかなか容易にはいきませんでした。

「缶詰会社の問い合わせ窓口に『オリジナルの缶詰つくってくれませんか』と連絡を入れてみたりもしたんです。見事に無視されてしまい、返信すら来ない状況でしたが、どうにかオリジナルをつくれないものかと考えていました」

1/3ページ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事