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Aimerや上白石萌音…再注目されるandrop内澤崇仁の楽曲提供力、その理由を探る

3/23(土) 12:06配信

MusicVoice

 Aimerが歌う「カタオモイ」が、2016年のリリースから約2年半が過ぎた現在もLINE MUSICや歌詞検索サイトで上位にランクインするなど若い世代から変わらぬ支持を集めている。更に、3月20日には約1880万のフォロワーを持つ防弾少年団(BTS)がツイッターでこの「カタオモイ」を聴いているとツイート。95万件を超える「いいね」がつき、アジアでも注目されていることをうかがわせた。この曲は、andropの内澤崇仁が提供、プロデュースしたもの。彼女の特長でもある深みのある歌声を際立たせる曲調が、曲の世界観と聴く者の距離感をより近づけさせており、この“密接度”がリピートを生む要因の一つとなっている。当時から内澤の楽曲センスは注目されていたが、こうした現象もあって内澤の楽曲提供力が再び脚光を浴びそうだ。

歌手の声質も考慮した楽曲づくり

 21日、映画『L○DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』(※○は白抜きのハートマーク)が公開された。恋に奥手な女子高生・西森葵(上白石萌音)、学校一のイケメン・久我山柊聖(杉野遥亮)、そして柊聖のいとこ・久我山玲苑(横浜流星)の同居生活のなか巻き起こるピュアな三角関係を描いた青春恋物語だ。その主題歌「ハッピーエンド」を歌うのは葵を演じる上白石。そして、その曲を提供したのが内澤だ。

 デモを聴いた上白石は運命的なものを感じ「この曲を歌いたい」と思ったという。さらに、歌詞を読んで「男性の内澤さんがなぜこんなにかわいい歌詞を書けるんだろう、なぜこんなに恋する女の子の心がわかるんだろう」とその表現力の高さを絶賛した。

 上白石に楽曲提供するのはこれで二度目だ。最初に提供した「ストーリーボード」と同様に、上白石の声質や表情を十分に考慮したうえで、映画の世界観を反映させた作りになっている。この楽曲を通じて改めて、内澤の感性と観察力、そして表現力の高さがわかる。その理由を具体的に示す前に、過去の提供曲を紹介したい。

 ▽Aimer「カタオモイ」
 彼女の特徴的な深みのある歌声は、壮大にすることも閉鎖的にすることも可能だ。その特長を内澤はあえてマイナー調にすることで深みを与えている。Aimerとは、andropの曲時間8分にもおよぶ大作「Memento mori with Aimer」でも共演しているが、こちらもマイナー調寄りだ。どちらかと言えば、本音と建て前、相手との距離感の違いなど、対比を付けるときにマイナー調を使っているように思える。提供曲には「twoface」もあるが、こちらはメジャー調寄り。しかし、描いている歌詞からは届かない想いへの鬱憤が見え隠れする。

 ▽上白石萌音「ストーリーボード」
 Aimerとは対照的にピュアさが特長の彼女の歌声。大人の女性というよりも幼さが残る清楚なイメージだ。純粋な彼女の声質を活かすようにメジャー調を使用。どこか俯瞰しているAimerへの提供曲と比べ、一緒に向き合い、一緒に泣き、一緒に笑うかのようだ。歌詞の世界観もストレート。そして今回の楽曲もそれらが使われている。

 ちなみに、マイナーとメジャーの話でいえば、フジテレビ系ドラマ『グッド・ドクター』の主題歌でもあったandropの「Hikari」は、様々な思い、希望と絶望が交差するドラマの世界観に沿うように、晴れやかでもなければ暗くもない、メジャーでもなければマイナーでもない“不安定”さがある。しかし、光を差すようにサビや終盤では安定化させている。

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最終更新:3/23(土) 12:06
MusicVoice

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