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TVアニメ『ピアノの森』劇伴担当・富貴晴美インタビュー

3/24(日) 0:45配信

M-ON!Press(エムオンプレス)

「自分が気に入った作品に巡り合うとグッズを買いに行ったり、サントラを買いに行ったり。家にBlu-rayも大量にあって。洋画も邦画もTVドラマも好きなんですがアニメも好きで、区別なく観ていたのでアニメーションの仕事ができることをずっと願っていました」(富貴)

『ピアノの森』はそんな富貴にとって念願の仕事だったが、その劇伴楽曲の数々を集めたオリジナル・サウンドトラックがリリースされた。自身も幼少期からピアノを続けてきたという作曲家が『ピアノの森』ではどのように楽曲を手がけていったのだろうか。自身を大きく成長させた、ふたつの課題とは?

――『ピアノの森』の音楽に関してはどのような要望があったのでしょうか?

富貴晴美 まず、ピアノを使わない、あるいは使ったとしてもメインに鳴るのは違う楽器という前提のもと、全編通しての方向性としては映画音楽的なアプローチで、アニメーションで使われるような音楽は欲していないということを最初に言われました。

――アニメーションと映画で使われる音楽にはどのような違いがあるのでしょうか?

富貴 アニメーションのほうが音数が多いですね。楽曲としても成り立つような音楽で世界観を埋めている気がします。映画音楽はむしろ楽曲だけを聴いても何が何だかわからないというか、隙間が抜けてしまっています。だから、映画音楽のサントラを出すのは怖いですね。映画の中では成り立っても音楽としてはどうなのかな、聴いた人が満足するのか。そこが大きな違いかな、と思います。特に映画の場合、できた映像にリンクさせた音楽を作っていくので、台詞があるところは音を飛ばすんですよ。(テンポを示す)クリック(音)に合わせて音楽を作っているんですが、そのテンポが60だとしても、台詞とアクセントが重なるときは「ワン、ツーーー、スリフォ」みたいにセリフとぶつからないようにします。だから、曲としては揺れ揺れだったり、隙間が空いていたりするんですね。曲をかっこよくしたいなら、もっとガンガン行くべきところでもいきなりストップさせるとか。特に日本の映画はそうですが、そうやって台詞をすごく大事にしていると思います。

――『ピアノの森』はその方向性で音楽を作っていったということですね。

富貴 そうですね。なので必要最低限の音だけをチョイスし、それで世界を作れたら、という思いでした。

――実写の場合は情報量が多いので音楽で作品世界を広げる必要はないかわりに、アニメは舞台となる世界を音楽でも広げていくような、というお話を聞いたことがあります。

富貴 そのとおりだと思います。なので少し音が増えるというか、世界を強く打ち出してあげるような音楽にしています。劇伴は、作品の方向性を示すというか、「こういうドラマなんだよ」という部分をふわっと大きな世界観で包み込む仕事だと思っているので。だから、そこを外さないように台本や絵コンテはいつも何百回と読みます。作り手は「言いたいことが伝わったらいいな」と思っているので、それを音楽でも表現できたら、という考えですね。

――ピアノの代わりとしてはどのような楽器が選ばれていますか?

富貴 アイリッシュフルートだったりアコーディオンだったりフィドルだったり、ケルト音楽の楽器を入れています。それによって「森」と「ヨーロッパ」をリンクさせる世界を作れたら、と思いました。

――慣れ親しんだピアノをメイン楽器としない曲を作るのは難しかったですか?

富貴 勉強になりました。「あえて使わない」と言われることは今までなかったので。むしろ、オーケストラサウンドを作る中にも入れ込むなど、何も気にせず使ってきたところがありましたので、「今までピアノでやっていたことをどう別の楽器に担わせるか」というところで世界が広がったと思います。例えば、ピアノでよく速いパッセージをやりますが、そこをストリングスで演奏するとか、本来ピアノでやるところをハープで補ってもらうとか。ただ、楽しかったですね。

――「ピアノってこういう楽器なんだ」という発見もありましたか?

富貴 そうですね。ピアノっていちばん安易な楽器でもありますね。どのシーンにも合う楽器なので。だから、ピアノを使わないということはすごくチャレンジャーで、安易さがなくなるというか。だから、「泣かせる」とか「しんみりさせる」という一つひとつに本気で取り組み、最初からイメージをがつんと感じながら書いていく、という形になっていきました。寂しいシーンだったら、ピアノでポン、ポンと弾いたらもう出来上がってしまうんですよ。でも、木管でやってみて「本当に悲しくなるのかな」と考えるとか、木管とストリングスを合わせて一音一音ピアノのように持っていくとか。

――習慣で作ってきたところも意識的に作る必要がありましたね。

富貴 なので、『ピアノの森』の世界観は繊細に作られていると思います。あと、曲のキーを転調させないというのがもうひとつの課題としてありました。これもすごく意味のある言葉でしたね。ものすごく勉強になったので。元々そんなに転調するタイプではなかったんですが、まったくしないとなると、ひとつの足かせになるので。

――転調を使わないことで作曲がどのように変わったと感じていますか?

富貴 そうですね、盛り上げるためのプロセスがすごく……。

――重要?

富貴 そう。重要になってくるのは感じました。こうゆっくりと進んできてから(転調で)「行け!」と盛り上げるところがなくなるので、じわじわと上に向かうようにどんどんと仕掛けていくとか。そのために、音数を増やしたり、楽器を増やしたり、対位法的な手法を練り込んでいったり、そういう技能を使いました。でも、技能だけに走ると感情がついていかないというのはいつもすごく感じてもいるんです。音楽的には最高にかっこいい、バッハみたいに「天才か、私?」と思うような楽曲を作ったとき、実際に映像と合わせてみると悪目立ちしてしまうことがあります。涙を流すところで音楽が邪魔してしまったら、劇伴の作曲家として失格なので、音楽とシーンを合わせてみて自分がまず泣けるか、ということをやっていました。うれしいシーンなら喜べるかどうか、客観的に毎回確認するようにしてますね。ピアノや転調という安易な方法をすべて外されたことで、40、50と楽曲を書いていくなかで無駄な曲がない(音楽メニューの)出し方をしてくれたと思います。

――現在アニメは第2シリーズの放映中ですが、第1シリーズと比べてどのような音楽になっていますか?

富貴 第2シリーズは「葛藤」のシーンが多いと感じていて、ピアノを弾いているところは音楽をつけようがないので劇伴としては、コンクールが終わった審議のシーンか、プライベートになったところになるんですが、ひたすらみんなが思いをしゃべっているんですね。

――ピアノ曲が流れる演奏中も「葛藤」しているくらいですからね、モノローグで。

富貴 でも劇伴音楽を作る身としては少し難しくて。先週も演奏シーンの審査員を見ていて、「よくこんな言葉が出てくるなあ」「こんな表現は私には出てこない」と思っていたくらいなんですが(笑)、なので審議のシーンではミニマルっぽい音楽をかけるとか、邪魔にならなくてちょっと嫌な感じがする曲とか、どっちに向かうかわからないような曲をかなり作りました。

――第1シリーズはピアノが燃えるとか非常にドラマチックで。

富貴 ドラマチックでしたよね(笑)。

――それに比べてたしかに第2シリーズは会話劇で話が進んでいくところがあります。登場人物は違えども同じ会話劇、というところでどう差をつけましたか?

富貴 そこも結構難しかったですね。審議のシーンに関して言えば、誰を推したいかという審査員たちの思惑がありますから、淡々とした中にも少し不協和音を入れ込むとかしています。なので、地味な音楽だとしてもストーリーをつけ、少し長めに書いています。音響監督の長崎(行男)さんがシーンに結構長く曲をつけてくださるので、「シーンが切り替わって次のシーンになってもまたげるかな」という希望を持って作っていました(笑)。

――では、あくまで楽曲はシーンベースで? キャラクター別にイメージは作ることはせず?

富貴 そうですね。シーンベースで、審査員と記者の戦いとか、審査員同士のやり取りとか、そういう感じでした。その意味でも、シーンに合わせる映画的な作りでした。第1シリーズのときはカイが自由奔放で、修平は規則の中で黙々とやってきて……という性格の違いをつけていましたが。

――自分の音楽がついているシーンで、印象に残っている箇所はありますか?

富貴 やっぱりピアノが燃えるシーンだと思います。自分もそこは力を込めて書きましたし、実際に映像として観たときにすごく引き込まれました。音楽をかなり激しくしていたので、「激しすぎたかな」と心配になっていたんですが、映像も迫力があったので、やってよかったと思いました。なので何回も見返しました。でも、子供の頃のシーンに音楽をつけるのも楽しかったですよ。明るくて結構ふざけたような音楽で。あとは、光が差す美しい森でメロディが流れるところはすごく印象的で美しくて、実写映画を超えたんじゃないかとは思っています。

――『ピアノの森』でのメニュー出しはいかがでしたか? 『ピアノの森』が初めてのTVアニメーション仕事でしたが。

富貴 絵コンテをもらえたのでわかりやすかったです。連ドラの場合は台本が上がってこないこともありますし、指示も「喜び1」「-2」「-3」「-4」、「哀しみ」「-2」「-3」「-4」という事もあるので、今回は映画のようでした。タイトルを見るだけでどこのシーンかわかるし、シーンの説明もしっかり書いてあるし、「なんて親切なんだろう」と思いました(笑)。

――意外なシーンに使われていた、という曲はありましたか?

富貴 サントラCDの13曲目にある「洗礼」という曲は、カイが子どもの頃、ガキ大将が出てくるシーンのために作ったんですが、いろいろなところで使われていましたね。ガキ大将はいなくてもコミカルなシーンで流れていて、笑っちゃいますね。私の中ではどうしてもガキ大将の顔が浮かんでしまうので。

――『ピアノの森』ではショパンの存在が大きな役割を果たしています。ピアニストたちにとってショパンはどういう魅力があるのか、ピアニストでもある富貴さんにその魅力を教えていただきたいのですが。

富貴 ショパンは「ピアノの詩人」とも言われていて、メロディックで美しい曲が多いとよく聞きますが、ピアニストにとっては弾きやすい、手が喜ぶ曲ばかりでもあるんです。すごいパッセージで下りてくるところも手がそう回るように書いてありますね。リストは手が大きいこともあって、私なんかは速いパッセージだと手が届かなくて、やりたくてもごまかすしかないところもありますが、ショパンは手が小さかったので。誰が弾いても手が喜ぶという点ではいちばんだと思います。リストやベートーベン、ブラームスは喜ぶという感じはしないんですが。自分もずっとショパンを演奏してきましたが、演奏者がいちばん楽しんでいるんじゃないかと思える曲が多いんですね。見る人より踊っている人の方が楽しい「祭り」みたいな。だから、ピアニストがみんな好きと話すのも分かります。逆にショパンは、オーケストラ曲や管弦楽が苦手だと言われていて、交響曲がないとか、ピアノ協奏曲も誰かの編曲が入っているとか。なかなかそういう、ピアノに特化した人はいないですね。

――ピアニストも審査員も、出てくる登場人物たちのショパンに対する愛を感じます。

富貴 本当に好きだと思いますよ。音大でも友達が5、6人集まってショパン会とかやっていました。手が喜ぶというのもあるし、音の和声の組み方もすごく豊かなので。だから、ピアノがまだ上手ではない子供たちや、ピアノを始めたばかりの人もショパンの曲を弾くとうまく聴こえるかもしれない、と学生のときに思いました。私も「あれ?上手くなった?」って思えました。でもそのあとにリストを弾くとやっぱり下手で(笑)。だからショパンは特別だと思いますね、ピアノを弾く人にとって。ショパンといえばピアノです。

――だから、ショパン国際コンクールはピアニストにとって大きな存在なんですね。ポーランドの人たちの盛り上がりもすごくて。

富貴 「Nasza Polska(我々のポーランド)」って言ってましたね。

――富貴さんは『ピアノの森』を読んで、どこに惹かれましたか?

富貴 私は音大時代に読んだんですが、阿字野先生とカイの関係が羨ましかったですね。家族みたいな、父と息子みたいな。自分にも仲が良くて尊敬もしている先生がいて、先生の持っているものをすべて学びたいとは思っていましたが、なかなか追いつけないし、(カイと阿字野のように)あそこまで踏み込んではいけませんでした。どうしても、自分が勉強して、それを先生が見て受け答えしていく、という形だったので、ひとつの目標に向かって突き進む同志みたいな関係が羨ましいとはずっと思っていました。でも、ピアニストはそういうところが強いですね。コンクールに向けてすごく有名な先生と一丸になって、というところがあります。私も、(2000年優勝者の)李雲迪とか、ガラ・コンサートはいつも観に行くくらいにショパン・コンクールが大好きなんですが、TVでやっている特集を見ていると本当に先生と二人三脚だと思います。フィギュアスケートのコーチとスケーターみたいに。そういう先生にめぐり会えたということ自体、強運の持ち主なんでしょうね。私は今、母校の国立音楽大学で作曲を教えていますが、講義だけなので1対1の個人レッスンはしていないんです。でも、教えるのは大好きなのでいつか作曲についてできたらいいなと思っています。

――子供にピアノを教えたいという気持ちはありますか?

富貴 実は大学の4年間ずっと、近所の子供たちにピアノをレッスンしていました。最後の頃は生徒が10人くらいいて、発表会もしましたよ。やっぱりどんどんうまくなっていくのを見るのは楽しかったですね。阿字野先生も同じ気持ちだったんだろうな、とは感じます。成長して、自分を追い抜いていく瞬間を味わうことは指導者にとっていちばんうれしいことですよね。私はそこまでいかなかったんですが。みんな、(レッスン中に)お菓子を食べてたり(笑)。

――『ピアノの森』にも様々な先生が登場します。教える側でもある富貴さんはどのように読み取られていましたか?

富貴 そうですね。最近思うのは、最低限の理論やノウハウは教えられても、その人が作り上げる音楽までを教えるのは難しいということですね。メロディを作るというのはやっぱり一人ひとりの才能なので、大成できるかどうかはその先です。阿字野先生が修平とカイの両方を教えたとしても、きっと最終形は違ってきますよね。それは、やっぱり音楽って内面に持っているものが出てくるからで、それを聴衆がどう感じるのかというところもあると思います。ショパン・コンクールも多分、1位、2位、3位の人は全員上手くて、あとはその演奏を審査員が好きか嫌いか、どういう解釈が好きか嫌いかという話になってくると思います。なので、先生もある程度教えた先は任せるしかないんじゃないかな。どの世界もそうかもしれないですが。

――その意味で阿字野は教えるのがうまいというか、距離感がいいですよね。

富貴 クールですよね

――一流のピアニストたちが弾く、作中に登場するキャラクターのピアノパートについても感想を聞かせてもらえますか?

富貴 すごく合ってますよね。演奏が素晴らしいうえに、ピアニストたちが役になり切っているというか、実際に演じられるんじゃないか、って思えてきます。

――ピアニストたちによる実写版が作れてしまいそうな?

富貴 本当に!(笑)。実写版を作ったとしたら彼らにかなう人はいないでしょう。

――それくらい音楽がしっくり来ているということですね。

富貴 アニメを観ている感覚じゃないんですね。私もですが、音楽をやってきた人はドキドキ、ワクワクして聴いているんじゃないかな。アニメというよりもコンサートを聴きにきた感覚でした。

――すごくうまいピアニストがいたとしても、ひとりが弾き分けるよりもリアルですか?

富貴 そう思います。やっぱりひとりだと限度があるので。曲が難しいものばかりだと自分の癖がどこかしらに出てくると思うんですね。やっぱり違う奏者が演奏していることで、よりコンクールを観ているような感覚というか、「ショパン・コンクールもきっとこんな感じだな」って思います。『ピアノの森』(のアニメ)はすごく力が入っていますね。

――改めてですが、『ピアノの森』の劇伴作業はいかがでしたか?

富貴 楽しかったですね。私にとってアニメの劇伴は楽しいしかなかったです。

――作っていていちばん楽しかった楽曲というと?

富貴 第2シリーズでは「ショパン国際ピアノコンクール」という大きなテーマを描いた曲が。第1シリーズではやっぱりピアノが燃えるところは楽しかったですね。

――楽しかったんですね?(笑)。

富貴 楽しかったです!ずっとピアノを弾いてきましたが、そんなドラマチックな経験をすることは生涯ないですよね(笑)。だから、燃えているシーンを思い浮かべるだけでドキドキしていました。よく海辺でピアノを弾くシーンが映画やドラマで出てきますが、そういうかっこいいシーンを想像していたので、音楽も負けない、支えられるような曲にしたいと思いました。それから、カイの小学生時代の曲「ヤツらに捧げるバラード」も面白かったです。

――原作の一色まことさんが作詞し、いじめられっ子の大貴役である小林由美子さんが歌いました。

富貴 タコとかバカとかいうセリフにつけるのが面白かったし、小学生の彼らになりきって作りました(笑)。絵コンテを見ながら作っていたんですが、絵コンテが素晴らしかったので目を閉じるだけで映像が見えてきて、まさに映画を作っている感覚でしたね。どういう風に動いていくんだろうっていうのは頭の中で見えるので。

――富貴さんにとって初のTVアニメ仕事は楽しくて仕方なかったみたいですね。

富貴 アニメが大好きだったんですよ。だから、アニメの音楽を作りたいと願っていたんですがなかなかチャンスがなくて……。やっといただいたお話が『ピアノの森』だったんです。しかも、私は大学生のときに初めて世に出る仕事をしたんですが、それが『ゼロの使い魔』のキャラソンで、その曲をコンペで選んでくれたのが(『ピアノの森』の音楽プロデューサーの)澁谷(知子)さんなんです。初めて仕事をご一緒した人が10年たって声をかけてくれたのが『ピアノの森』で、私の中では奇跡的な出来事でした。それに『ゼロの使い魔』のときの澁谷さんとのお仕事が楽しいイメージしかなくて、再会できてうれしかったです。まさに「魔法使い」な存在ですね。なので、私にとって『ピアノの森』は「アニメの仕事をできた」という大きな一歩でもあります。本当に半ば諦めていましたから。(アニメ関係者の)知り合いもいないし。親戚に誰かいないかな、とも思ったり(笑)。でも、うれしかったというよりもとにかく楽しかったですね。一生心に残る作品になりました。感謝しかないです。

――アニメーションの仕事を熱望していたというのは意外でした。ドラマや映画の劇伴は多くされているので。

富貴 そうなんです。仕事にしようするとこんなにも縁がないものなのかと思いました。ドラマと映画の仕事ができるようになっても、アニメは手の届かない「格の高いもの」でしたね。でも、『ピアノの森』をやったら学生たちもすごく喜んでくれて。やっぱり音大なのでみんな観ているんですよ。授業のときに「観てね」と言っても「もう観てるよ」って言われるくらい。大河ドラマの『西郷どん』をやったときよりもみんながワーってなりましたね。「先生、天才!」って(笑)。音大生にとっては特別なんだと思います。

――こういうアニメ作品をやってみたいという願いはありますか?

富貴 激しい戦闘ものもやってみたいですね。でも、『ピアノの森』や、あと(『ピアノの森』第1シリーズのあとに手がけた)『ツルネ -風舞高校弓道部-』もピアノや弓道といったひとつの目標に向かって頑張る姿を描いていて、自分に置き換えることができたので楽しかったです。特に『ピアノの森』は自分が生きてきた世界を見ている感じでしたし。

――では、激しい戦闘物も、夢を叶える系も次々とアニメーション仕事ができるのが目標ですね。

富貴 そうですね。腕を磨かないと(笑)。

Interview & Text By 清水耕司(セブンデイズウォー)

●リリース情報
TVアニメ「ピアノの森」音楽集
音楽:富貴晴美
3月20日発売

品番:COCX-40745-6
価格:¥3,500+税

<DISC-1>
1.海へ(ピアノ演奏/一ノ瀬 海)
2.ピアノの森
3.月明かり
4.阿字野が待つ場所へ
5.カイと修平
6.決意
7.森の妖精
8.お前の敵はお前
9.葛藤
10.喜びと哀しみと
11.燃えるピアノ
12.運命の始まり
13.洗礼
14.森の端の天使
15.攻防戦
16.栄光と挫折
17.ピアノを教わる気はない!
18.森の端なんか大嫌い
19.ライバル
20.負けたくない
21.便所姫
22.モーツァルトたちとの戦
23.一番のピアノ
24.同士との別れ
25.雨に濡れたピアノ
26.天才と秀才
27.逆転の栄光
28.外の世界へ
29.本気でピアノがやりたい!
30.スランプ
31.推薦状
32.いざ勝負
33.ワルシャワへ
34.記者とピアニスト
35.動揺
36.ショパンの森
37.交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界より」4楽章(アレンジ・バージョン)
38.帰る場所があるということ(TVサイズ)(歌/悠木碧 TVアニメ「ピアノの森」第1シリーズエンディングテーマ)

<DISC-2>
1.ショパン国際ピアノコンクール
2.結果発表
3.厳正なる審査
4.アダムスキの教え
5.夢と闘志
6.パン・ウェイの過去
7.代理戦争
8.ピアノの魂がつながる
9.父の動揺
10.エミリア
11.ハンドドクター
12.安心できる場所
13.審査員の思惑
14.かすかな望み
15.運命の駆け引き
16.勝者と敗者
17.焼け焦げた鍵盤
18.ショッキングな速報
19.果てしなく広いポーランドの平野
20.レフの挑発
21.心晴れやかに
22.ピアノの子
23.緊張の真っ只中
24.集中
25.自問自答
26.親心
27.走馬灯
28.阿字野と洋一郎
29.心理的な抑圧
30.最終結果
31.そして…
32.友情のハミング
33.ヤツらに捧げるバラード(歌/大貴[CV:小林由美子])
34.Sto lat
35.はじまりの場所(TVサイズ)(歌/村川梨衣 TVアニメ「ピアノの森」第2シリーズエンディングテーマ)

(C)一色まこと・講談社/ピアノの森アニメパートナーズ

関連リンク
TVアニメ『ピアノの森』公式サイト

最終更新:3/24(日) 0:45
M-ON!Press(エムオンプレス)

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