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1回戦 星稜、聖地で校歌高らか 投打かみ合い好発進 /石川

3/24(日) 15:34配信

センバツLIVE!

 <センバツ2019>

 第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)が開幕した23日、昨年大会8強の星稜はセンバツ準優勝経験2回の履正社(大阪)との注目校対決を3-0で制した。主戦の奥川恭伸投手(3年)が3安打完封と前評判通りの投球を見せれば、女房役で幼なじみの山瀬慎之助主将(同)も3安打。投打の軸がかみ合い、いきなり迎えた難所を突破し、「狙って日本一」の目標達成へ好発進した。次戦は28日の第6日、2回戦で日章学園(宮崎)-習志野(千葉)の勝者と対戦する。【岩壁峻、北山夏帆、川崎健】

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 3季連続になる甲子園での入場行進は、主力選手を中心に整然としていたように見えた。ただ、山瀬主将は「(甲子園が)初めての選手は慣れていなくて、わちゃわちゃしてしまった」と苦笑い。他の選手の様子を感じ取る余裕もあったからか、チームの扇の要は打撃でも存在感を示すことができた。

 新チーム発足以降、スタンドでの応援団長は吉本有佑捕手(3年)の役割だったが、今大会ベンチ入りしたことで同じ守備位置に就く桜井直生選手(同)が務めることに。「初戦にしっかり勝ってもらえるように」と、声をからした。

 試合前。球場の大型スクリーンには、昨秋から正選手に定着した岡田大響右翼手(同)の名前がともる。昨夏に続き、2回目の甲子園。ただ、7カ月前と違って一桁の背番号で先発出場する姿に、父大典さん(40)は「じーんと来ました」。そんな思いにも応えるように、孝行息子は第1打席で安打を放った。

 1点を先取した一回に声を張り上げたのは、三塁コーチスボックスに立った高木宏望選手(2年)。奥川投手の普段の投球を考えれば、ロースコアで十分試合を優位にできる。「先制点が大事だと思って、思いっきり腕を回した」。二塁から三塁、さらに本塁に駆け上がった同学年の知田爽汰選手の激走を支えた。

 一回にいきなり自己最速を更新する151キロをマークした奥川投手に、元球児の父隆さん(52)は「練習試合でも148キロは出ていたし、何より甲子園は(球速が)出やすいから」と冷静に分析。終盤は「だいぶバテてるかも」と気にかけたが、奥川投手は危なげなく相手打線を封じた。隆さんの隣には、山瀬主将の父でこちらも元球児の貴幸さん(39)。息子の右手のけがが癒え、打順上位で結果を残したことに「頼もしいですね」と笑いが止まらない。バッテリーの活躍を見届けた2人。試合後はそろって「耐えて勝つ」と記された応援タオルを掲げ、次戦の健闘を願っていた。

 ◇次も「必笑」

 ○…「頑張れ!」。黄色いスティックバルーンをたたきながら、アルプス席では「野球放送部」の女子生徒3人も声援を送った=写真。代々選手からマネジャーを起用する星稜で、試合の場内アナウンスや大会でのチケット販売といった活動で選手たちを支える。星稜中時代に野球部のマネジャーをしていた西川麗奈さん(2年)は、初回に同級生の知田爽汰選手が先制の本塁を踏むと「甲子園という素晴らしい舞台で活躍してくれてうれしい」と笑顔。大日向優菜さん(3年)も「次戦も笑って楽しんで、スローガン『必笑』を胸に戦ってほしい」とエールを送った。

 ◇苦労人が躍動

 ○…試合を決める3点目を挙げたのは、2番に座った有松和輝左翼手(3年)だった。左中間を越える適時三塁打は「(3番の)知田が当たっているのでつないでいこう」と、無欲で放ったものだ。星稜中時代は捕手として全国優勝に貢献。背番号「7」は右肘の故障を経て手にした。大観衆の声援は「気持ちよかった」。苦労人の躍動も、快進撃には必要な要素だ。

 ◇長打力復活、感触つかみ 福本陽生一塁手(3年)

 チームは3季連続も、自身は1年ぶりの甲子園だ。昨春と同じ背番号「3」を付け、開会式の入場ゲートをくぐった。「また戻ってこられた」。この日は無安打。反省も残るが、それを次に生かせる機会があることに安堵(あんど)している。

 2試合で4打数無安打だった昨年のセンバツ以降は不振に陥り、夏の甲子園は選外。「悩んで、ころころと変えていた」打撃フォームを改良した秋以降は持ち味の長打力を取り戻した。左足を上げてから、一瞬「ため」を作る。最適の位置で球を仕留めるためにたどり着いた形だ。この日は凡退が続いたが、二回の左飛、六回の右飛ともに「バットでしっかり(球を)とらえている」という感触もつかめた。

 東京都出身。中学時代に在籍した「東練馬リトルシニア」のチームメートの父親が星稜出身で、同校を紹介されたことが進学の契機だった。「伝統校だし、独特のユニフォームもかっこいい。『自分がここで活躍できたら』と憧れた」。不安より、挑戦したい気持ちが上回った。父恭之さん(45)は「(やるべきことは)自分が一番分かっているはずだから」と見守る。

 小学生時代に同じチームだった山本伊織二塁手(3年)との「甲子園初安打勝負」も持ち越しになったが、「あまり意識しないようにしている」。それぞれが役割を果たせば、白星は積み重なっていく。【岩壁峻】

星稜

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履正社

最終更新:3/24(日) 15:38
センバツLIVE!

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