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「シリコンバレーでホームレス」を選んだ18歳日本人が生き残った方法 ― Airbnb、起業、人生はハックできる

3/24(日) 20:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

僕は高校卒業後、日本ではなくアメリカの大学に進むことを選んだ。その後、大学を中退し、シリコンバレーで起業した。現在その会社は4年目になる。

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18歳で単身渡米した僕が直面したのは、シリコンバレー起業家たちの「リアル」だ。ホームレスになった元起業家、月30万円の家賃、起業家をだまそうと近づいてくる業者……。

それらをくぐりぬけ、なぜ僕がシリコンバレーで生き残ることができたのか?

大阪の進学校からシリコンバレーへ

僕は1994年生まれ。幼少期から複数の塾を掛け持ちするような教育熱心な家庭に育ち、高校は当たり前のように、関西有数の進学校へ進んだ。いわゆる偏差値教育を受けてきたうちのひとりだ。

17歳、高校3年の夏に差し掛かる前の勉強まっしぐらのある日、Twitterを眺めていると、オキュラスの創業者パルマー・ラッキー(Palmer Luckey)やStripeの創業者ジョン・コリソン(John Collison)といった、シリコンバレーで起業している人たちがいることにふと気づいた。

彼らのフォロワー数は当時数万人、一方で自分のフォロワー数は50人。大きな差を痛感した。おそらくこのまま敷かれたレールを進んでも、世界で挑戦する彼らには絶対に追いつけないだろう。そう確信した。

家族が中小零細企業の経営者だったこともあり、ビジネスや経営は身近だった。シリコンバレーでビジネスに挑戦してみたい。海外の起業家を知れば知るほど、その想いが高まっていき、アメリカの大学に行くことを決めた。

親や先生には強く反対されたが、気持ちは揺らがなかった。SNSで発信し続けた結果、応援してくれる人も増え、家賃や食費などの資金を支援してくれる方も出てきた。彼らのおかげで2013年8月に渡米し、その後カリフォルニア州立大学に進学した。18歳だった。

スタンフォード図書館に住むホームレス起業家たち

……と書くと、比較的ありふれた留学生活に思えるが、僕は「とにかく渡米すること」以外、本当に何も考えていなかった。計画もしなかった。例えば、生活に欠かせない「家」だ。シリコンバレー行きは成功したものの、家賃が高すぎた。大学の学生寮ですら月に20万円はかかるため、住むことができなかった。

アップルで働く友達のエンジニアに聞いた話だが、年収が10万ドル(約1100万円)以下だと、低所得者として家賃補助がでるそうだ。最初はマクドナルドなら24時間空いているだろうと安心して渡米したのだが、なんとアメリカのマクドナルドは夜9時に閉店するのである。

マクドナルドで泊まれないことを理解して、Googleマップで「Open 24 hour」と検索してピンがでてきたのが、スタンフォード大学の図書館だった。最初の1カ月はスタンフォード大学にお世話になった。

そこにはシリコンバレーには珍しい「ホームレス」が集まっていた。もちろん、こんな場所を寝ぐらにしているのは変わり者ばかりだ。実際、ほとんどが、元・現起業家のホームレスばかりだった。年齢は25歳から30歳辺り。

昼間はUberのドライバーとして出稼ぎにサンフランシスコに行き、そして夜にスタンフォードに帰ってくる。

当時(2013年)のUberは、エンジェル投資家やベンチャーキャピタリストをお客として迎える確率が高く、運転をしながら自分のプロダクトをピッチする者もいたようだ。

そんなホームレス起業家とのたわいない日常会話で、シリコンバレーのリアルな生活の辛さを知っていった。

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最終更新:3/24(日) 20:10
BUSINESS INSIDER JAPAN

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