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天皇陛下と中小企業の幸福な関係

3/24(日) 16:13配信

ニュースイッチ

地道に努力する人々に光

 天皇陛下のご退位が来月末に迫り、各方面で平成を振り返る企画やイベントが行われている。2月27日、経済産業省・中小企業庁が企業庁ホームページに「天皇陛下御在位30年 天皇陛下と中小企業とのお関わり~この10年~」と題した特集ページを掲載したので紹介したい。

 「天皇陛下には、毎年のように中小企業を御視察頂き、その技術や製品について、中小企業の経営者だけでなく、現場で働く従業員にまで熱心にご質問をされるなど日本経済の屋台骨である中小企業の方々にご関心を示され、励まして頂きました」と冒頭にある。

 2010年6月には河野製作所(千葉県市川市)でナノ(ナノは10億分の1)サイズの手術針をご覧になった。東日本大震災が起きた11年の9月には協和工業東金事業所(同東金市)を訪問された。同事業所内に受け入れてもらい、事業を継続していたモーター部品等製造のワインディング福島(福島県南相馬市)で従業員を励まされた。

 同年10月は不二製作所(東京都江戸川区)を訪問された。12年7月にはメトラン(埼玉県川口市)で、人工呼吸器の独自技術の説明に熱心に耳を傾けられた。

 13年6月には新日本テック(大阪市鶴見区)で、同社の超精密金型により作られた電子部品が自動車、携帯電話などで使われていることをお知りになり、「大事な仕事なので頑張ってください」と声をかけられた。

 15年12月にはオーエックスエンジニアリング(千葉市若葉区)で、高機能車椅子の製造現場を熱心にご覧になった。福祉の分野など、困難を抱える人々に寄り添うお気持ちを示される陛下のご姿勢が訪問先選びにも反映されていたのかもしれない。16年3月にはヤマホン(岡山県玉野市)を訪ねられた。

 飲食料品製造業もある。同年4月には田村酒造場(東京都福生市)で創業200年の歴史により培われた伝統技術にご関心を示されたという。モノづくり企業が持つ最新技術だけでなく、日本の伝統技術にもご関心を持たれた。18年には浜野製作所(同墨田区)でプレス加工技術に関心を示された。

 即位以来、陛下には、日々地道に努力し頑張っている市井の人々に光を当てて頂いた。

安部一光(中小企業診断士)

最終更新:3/24(日) 16:13
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