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「沖縄を守ろう」ローラが、クイーンが… 個人の思い拡散 SNSが変えた情報の広がり方

3/24(日) 6:45配信

沖縄タイムス

ネットを循環するニュース 正確な情報、個人も責任

 平成元年の1989年、日本のインターネットの基礎ができ、ニュースの仕組みは大きく変わった。

 朝日新聞が全国紙として初めてウェブサイトを開設したのはそれから6年後の95年。その後、各新聞社や雑誌社もサイトをスタートさせ、ネットを通じてニュースが読めるようになった。現在、マスメディアの多くは、ニュースサイトの「ヤフー」やニュースのキュレーションアプリ「スマートニュース」などに情報を配信している。

 ロブ・カジワラさんの署名活動は、個人のSNS発信をブログなどの「ミドルメディア」が扱い、マスメディアが取り上げた。それがSNSやミドルメディアで再び話題となることで拡散していった。

 ソーシャルメディアに詳しい法政大学の藤代裕之准教授は、ネットにさまざまなメディアが存在するようになったことで「地域や個人の話題などを、多くの人に届けることができるようになった。今回の署名の広がりはメディア環境が大きく変化したことを示す事例の一つ」と説明する。

 「ネットのメディアでニュースが循環する背景には、情報へのアクセス数の多さが、発信するメディアの広告収入に直結していることがある」と指摘。「ネットの広告収入を得ようとして稼げるニュースを配信した結果、誤報やフェイクニュースが広がる原因にもなっている。個人もメディアも、事実を確認し、ネットに正確な情報を提供するという役割を見つめ直す時が来ている」と話した。(「幻想のメディア取材班」)

 ◇ ◇

 「幻想のメディア」第2部では、市民がSNSなどの新たなメディアを手にした社会で、あふれる情報との向き合い方を考える。

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最終更新:3/24(日) 7:05
沖縄タイムス

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