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甲子道路整備完了 事業着手から44年、下郷で式典

3/25(月) 8:00配信

福島民報

 下郷町と西郷村を結ぶ二八九号国道「甲子道路」全線の整備が、四十四年の歳月をかけて完了した。山岳部の通行不能区間解消のため、福島県が主要道路の「南部軸」に位置付けて推進してきた。最後に残っていた下郷町の南倉沢(なぐらさわ)バイパス三工区約二・六キロの工事が終わり、二十四日に現地でバイパスの完成式が行われた。

 甲子道路は全長約二三・三キロ。甲子トンネルなど町村境の険しい山岳部約五・九キロは難工事で多額の予算を必要としたため、国が直轄権限代行で工事し、残る区間は県が整備した。一九七五(昭和五十)年度に西郷村側から着工。甲子トンネルの完成により二〇〇八(平成二十)年に開通し、その後は下郷町側のバイパス整備を進めていた。総事業費は約四百七十三億円。

 完成した南倉沢バイパス三工区は、二〇〇九年に工事が始まった。旧道は急カーブや勾配のきつい部分があり、たびたび事故が発生していた。新たにトンネルを造り、登坂車線を整備し、冬季も安全に通行できるようにした。動物の交通事故防止に配慮し、道路脇に柵や段差を設けた。

 完成式には約八十人が出席した。杉明彦県土木部長が「今後も道路ネットワークの整備に努める」、星学下郷町長は「会津と県南、北関東との連携が強まる。災害時の流通や観光振興などに重要」とあいさつした。テープカットやくす玉割りをして完成を祝った。

最終更新:3/25(月) 8:00
福島民報

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