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フェービー・ヤオは5Wではなく2UT 自分のUTの跡を見れば合うクラブが分かる!【契約フリーから学ぶクラブ選び】

3/25(月) 18:35配信

ゴルフ情報ALBA.Net

年々クラブ契約をフリーにする選手が増えている国内女子ツアー。2018年には賞金女王のアン・ソンジュ(韓国)をはじめ賞金ランキングトップ5のうち3人が契約フリーという状態に。19年も大山志保、笠りつ子ら実力者たちがフリーとなり、様々なメーカーのクラブが入った14本で戦っている。

フェービー・ヤオのFT、UTのソールの抜け跡【写真】

多種多様なクラブを選べるのは我々アマチュアと同じこと。つまり彼女たちのセッティングを見ることで、アマチュアが選ぶべきクラブが見えてくるのではないか。ということで契約フリーの選手の14本を徹底調査した。今回はフリー歴の長いフェービー・ヤオ(台湾)のセッティングを紐解く。

【フェービー・ヤオ2019年開幕時のセッティング】
1W:キャロウェイ エピックフラッシュ サブゼロ 9.0
(ループ プロトタイプCL)
3W:キャロウェイ ローグ フェアウェイウッド 15度
2UT:キャロウェイ GBB エピック スター ユーティリティ 18度
3UT:キャロウェイ XR16 ユーティリティ 19度
4UT:キャロウェイ XR16 ユーティリティ 22度
5UT:キャロウェイ XR16 ユーティリティ 25度
6I~PW:キャロウェイ Xフォージドアイアン
AW:タイトリスト ボーケイデザイン フォージド ウェッジ 52度
AW:PING グライド2.0ウェッジ 56度
SW:PING グライド2.0ウェッジ 60度
PT:P スコッティ・キャメロン フューチュラ 5CB パター
BALL:タイトリスト PRO V1x

フェービーは12年から日本ツアー参戦。14年の初優勝時にはクラブ契約フリーで戦っており、ツアーの中でもフリー歴が長い選手のひとりである。

そんなフェービーの19年開幕時のセッティングを、プロコーチ&クラブフィッターの筒康博氏はこう見ている。

フェービー選手のセッティングは、イ・ミニョン(韓国)選手とクラブの選び方が非常に似ています。ウッドは海外ブランド、アイアンはキレ味のあるシャープなもの、ウェッジはボーケイといったオーソドックスで強い韓国ゴルフのド定番で、かつ浅重心のものといった感じですね。ただ、使えるクラブの多さという点ではフェービー選手の方が少し幅広かなと思います。

もうひとつ、彼女は「この番手はこういう出球でこういう感じでピンに向かっていく」という自分の弾道イメージがはっきりしている方だと思います。振り心地とかヘッドの見た目とかはある程度、度外視していると思いますよ。その中で意外と色々なスピンが入ってしまっていると思いますね。縦のスピンだけでなく、横のスピン量も少なくない。

それが分かるのが、フェアウェイウッドが3番ウッド1本であとはユーティリティーを入れている点です。最近のフェアウェイウッドはいわゆる深重心化をして、「つかまりやすい、上がりやすい」というのが売りです。ただ、同じモデルを3番、5番、7番とそろえて買った時に、元々ある程度スピンがあるゴルファーだと、3、5、7と順番に打っていく中でどこかの番手で距離が出なくなるんです。特にフェアウェイウッドの場合は。

今は昔みたいに9番とか11番を売らないですよね?その理由として「ユーティリティがあるから」というのもあるんですが、それ以上に、あるロフト以上に寝ちゃうと、ゴルファーによってはスピン量が増えすぎて距離が番手ごとにうまく階段にならず、バラつきが出てしまうからなんです。フェービー選手は、それを整えるために5番ウッドではなく同ロフトのユーティリティーになった、といえます。そしてアイアンは5番からだと思ったスピン量に到達しないという逆の理由で、その距離に該当するユーティリティーを入れているのではないかと推測できます。

アマチュアの方で多いのが、同モデルのフェアウェイウッドをまとめて3番、5番と買ってしまう方。先ほどいったように、同じモデルでも距離が大きく変わる可能性があるので、オススメしたいのが、気に入ったモデルを見つけたらひとまず5番ウッドだけを買うことです。フェアウェイウッドの基本となる5番ウッドを買って、自身の持つアイアンとユーティリティ、持っているクラブとの飛距離の開き具合が分かってから、ユーティリティなのか7番ウッドなのか、後から入れましょう。もちろん3番を入れるのも同じように、まずは5番ウッドが自信を持って打てるようになってからですね。

もうひとつフェービー選手のクラブで注目したいのが、ユーティリティーのソールの抜け方です。クラブの跡を見てみると、かなり前の方でボールを裁いているんですよね。後ろに抜けた形跡がほとんどないんですよ。つまり、どの番手を見てもいわゆる“払い打ち”をした形跡がない。こういう当たり方をしている選手は、基本的にアイアンのブレード幅が薄めを好む傾向にあります。ウェッジでいうと、バンスを嫌がる傾向がある。

ぜひ、アマチュアの方も、長年使っているユーティリティーをお持ちでソール跡があるのであれば、一回チェックしてみてください。前の方だけに跡がついている打ち込むタイプなのか、武尾咲希選手のようにクラブの後ろまで跡がある払い打つタイプなのか。それを知ることで自分にあったアイアン、ウェッジが分かるはずです。

ユーティリティーを使って気に入ると、ユーティリティーはやさしいクラブだから、アイアンもユーティリティーみたいな形状がいいって決めつけてしまう人も多いんですよ。でも、言葉通り“ハイブリッド”なクラブだからこそ、どちらでも打てるから注意が必要です。

解説・筒康博(つつ・やすひろ)/プロコーチ・フィッター・クラフトマンとして8万人以上のアドバイス経験を生かし、現在は最先端ギア研究所『PCMラボ』総合コーチ、インドアゴルフレンジKzヘッドティーチャーを務める。ALBA本誌ギア総研をはじめ様々なメディアでも活躍している。

(撮影:佐々木啓)<ゴルフ情報ALBA.Net>

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