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道半ばのF1改革……アビテブール「予算上限はF1にとって最善の答え」

3/25(月) 15:33配信

motorsport.com 日本版

 ルノーのチーム代表であるシリル・アビテブールは、2021年からの導入が目指されている各チームの予算に上限を持たせる案(いわゆるバジェットキャップ)について、実現は最優先事項であると主張する。

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 収益分配やガバナンス、スポーティングレギュレーション、テクニカルレギュレーションに並び、チームの予算上限の設定は2012年以降のF1のルールの改定における重要な要素のひとつだ。

 予算上限は長い間議論がなされてきた。しかし、どう公平性を担保するかがまとまらず、議論は先延ばしになっている状況。特に、メーカーのバックアップを受けるチームの予算をどう管理するのかは、チーム間でも意見がまとまらなかったのだ。

 そうして続けられてきた議論だが、来週実施されるストラテジーグループとF1コミッションの会合で、いくらかの進展があると予想されている。

「チームとF1、FIAの間では予算上限について多くの対話が行われている」

 ルノーのチーム代表、シリル・アビテブールはmotorsport.comに対しそう語った。

「これは非常に複雑な新レギュレーションであり、現時点ではまだ存在しないものだ」

「だから毎日、毎週のように、我々は幾つかの懸念に対処するべく進歩を重ねている」

「ルノーの意見としては、F1が競争力を持つためのコストを抑えるための“何か”を真剣に考える必要があると思っている。我々は予算上限を大いに支持しているよ」

「(予算上限の設定が)完璧な答えかどうかと言われれば、そうではないかもしれない。しかし、恐らく最善の答えだろう」

「だからこそ、我々はそれを可能な限り健全なものにすべく積極的に取り組んでいる。そして最終的に評価がどうなるかを見て、適切に(予算を)抑制する物かを考え、賛成するかどうかを決めるだろう。そうした面で、多くの進捗がなされているよ」

 アビテブールは、チームとマニュファクチャラーが計画を変更できるよう、早急に決定を下すことが重要だと話している。そして、彼は新たなコンコルド協定に署名し、このスポーツを続けることを希望するか否かを決めるよう話した。

「私は夏までには明確な形のモノを用意する必要があるということは、皆が認めているところだと考えている。そのためには財務とガバナンスの面で物事を真剣に考える必要がある」

「賞金配分、ガバナンス、予算上限の3つは、私にとって待つことのできないものだ。そして、ビジネスの持続可能性が非常に重要だ。これらは2021年以降にも(F1が)まだ魅力的なプラットフォームであるかどうかをハッキリさせるためだ」

 アビテブールはF1とFIAがすべてのチームを満足させる解決策を考え出すのは、簡単なことではないと認めている。

「これは複雑だと思う。彼らは異なるビジネスモデルと非常に独特な組織構造を持つチームを納得させようと試みているのだから」

「現時点では、彼らは誰かを動揺させるような準備はしていないようだ。リスクと危機は結局は皆を動揺させてしまう」

「だから、私は皆が満足することのできるモノを見つけるには、多くの時間がかかると思っている」

「(反対する)彼らの主張は理解は出来る。だが私は、我々が目指すべきことは、F1が魅力的であり続けるようにすることだと考えている」

「今の所、彼らはひとつ、ふたつ、みっつのチームを失うことを恐れているように思える」

「だが、本当に大事な事はそうした恐れの中で生き、“誰か”に身代金を要求されないよう、F1を十分なチームを呼び寄せることのできる魅力あるプラットフォームにすることだ」

Adam Cooper

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