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猫と心ゆくまでハイタッチ「イエーイ!」できる木彫作品 アイドル握手会から着想

3/25(月) 16:15配信

デイリースポーツ

 もういや。働きたくない。猫とハイタッチ…、そう、猫とハイタッチさえできれば、また勤労意欲も湧いてくるのだが…!

【写真】お、落ちる…必死すぎるネコ

 猫を題材にした木彫作品を生み出す彫刻家、花房さくらさん(@hanafusa_sakura)がツイッターに投稿した芸大大学院の修了制作が大きな話題を呼んでいます。7匹の猫たちが1列に並んで後ろ足で立ち、ハイタッチしてもらえるのを今か今かと待っている作品「high-seven」です。1匹ずつ表情や姿が違うのもまた、なんとも愛くるしいではないですか。現在は兵庫県の淡路島で制作活動に励んでいるという花房さんに話をうかがいました。

 -もともと猫がお好きなんでしょうか。

 「実は特別猫好きというわけではなく、たまたま猫を飼っていて観察しやすいという理由から作ってみたのが始まりです」

「芸術大学に通っていたのですが、美術の世界があまりにも広すぎて何をしたらいいのかわからないときに『とりあえず猫を題材に制作していこう』と決めました。猫はかわいいと扱われている反面、日本では人間の支配下でしか生きることを許されない稀有な存在だと私は思っています。猫を人間のように二足歩行させることで、人間も動物の一種であることを感じてもらえたら、という思いも込められています」

 -「high-seven」制作のきっかけと狙いを教えてください。

 「誰かを元気にしたいというのがこの作品の発端です。ひとが笑顔になるのはどのようなときかと考え、アイドルの握手会から着想を得ました。しかし握手には友好的な意味以外にも使われる場合があるので、より明るくて元気になれるハイタッチという行為を選びました」

 -製作期間や苦労したこと、工夫したところなどは。

 「制作期間は2015年の10月頃から2016年の1月にかけてだったと思います。工夫というか作品にまつわる小話ですが、作品になっている猫たちは実在の猫をモデルにしています。7匹中6匹は実家で飼っていた歴代のオス猫たちです。男性アイドルグループをイメージしていたので、なんとなく奇数にした方がそれらしくなると思い、あと1匹は友人の飼う猫をモデルにさせてもらいました」

 「苦労したのは台座の形状です。彫刻を台座に置くという行為が自分にとってしっくりきていなくて、台座らしくない形を模索するのが大変でした。最終的には猫たちが乗る部分はサーフィンと雲の中間のような形に落ち着き、見る人によってイメージが変わると思います。ちなみにタイトルの『high-seven』は、ハイタッチが英語ではhigh fiveなので、それをもじったものです」

 -淡路島での制作活動は普段どのような感じなのでしょう。

 「玉ねぎ畑に囲まれて自分のペースでのんびりと制作しています。年に数回東京・名古屋・大阪などで展示の機会をいただいて発表や販売もしています。誰かを元気にできるような木彫作品をこれからもつくり続けていくつもりです」

 というわけで、花房さん、ありがとうございました。ちなみに花房さんは4月17日から23日まで、阪神梅田本店9階の美術画廊で、木彫展を開催されるそうです。(神戸新聞・黒川裕生)

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