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シンクスコーポレーション、関西工場を拡張移転。20億円投資、ステンレス厚板加工も

3/25(月) 6:03配信

鉄鋼新聞

 非鉄流通大手のシンクスコーポレーション(本社・神奈川県愛甲郡、社長・服部淳一氏)は大阪・中島の関西工場を神戸市・六甲アイランドに拡張移転し、大型連休明けの5月7日から稼働を開始する。投資額は約20億円。中長期的な成長が見込まれる半導体製造装置・液晶製造装置需要への対応力を引き上げるため、手狭となっていた旧工場から移転する。移転と同時にアルミ板加工機の増強や、関西工場では未対応だったステンレス厚板加工も始める。関西工場の在庫加工能力を引き上げて、近畿以西の顧客対応力を強化する。

 シンクスは神奈川県の厚木市と愛甲郡にまたがる内陸工業団地に本拠を構える非鉄金属流通。本社工場でアルミ板・丸棒とステンレス板加工を手掛けるほか、12年に開設した関西工場(大阪市西淀川区中島工業団地)でもアルミ板加工を展開し、国内外のユーザーに高精度加工品を供給している。
 4月20日に引き渡し予定の新たな関西工場は、神戸市の六甲アイランド内(神戸市東灘区向洋町西4―2―3)に開設する。敷地面積は約1万平方メートルで、建屋面積は約5620平方メートル。工場の移転に合わせて既存工場などの全設備を移設するほかアルミ板の切断機6台、フライス専用機3台を増強し、アルミ板加工能力を2倍に引き上げる。またステンレス板の切断機6台、フライス専用機を9台新設し、関西地区でもステンレス板加工を開始する。設備増強によって全社規模での加工能力はアルミ板が1・4倍、ステンレス板は1・5倍に引き上がる。
 シンクスが扱うアルミ厚板やステンレス厚板は、半導体製造装置や液晶製造装置の部材として利用されている。同分野は昨年春以降、米中貿易摩擦の悪化やそれに伴う中国の景気減速などによって需要が減速傾向にある。しかしながら中長期的には安定して成長するとの見方が多く、シンクスへの引き合いも増加していくと見込まれている。
 神奈川と大阪の2つの加工拠点を持つシンクスだが、既存の関西工場は、この数年間の相次ぐ設備新設によって増強余地の不足感が目立っていた。その一方で、顧客からは引き合いの増加やステンレス加工を望む声が強まっており、これらの顧客ニーズに対応するには工場を拡張移転することが必要と判断した。工場移転については「4年前ごろから計画を持っていたが、ようやく立地や安定操業の面で希望に合った土地が見つかった」(石坂敬専務)と説明する。今回の移転によって「神奈川工場並みの加工体制を整備できた。ステンレスフライス品は、西日本の顧客に対しても神奈川工場から出荷しており納期に時間がかかっていた。われわれは西日本では後発。工場は増強余地がまだ残されている。在庫や加工能力を高めて顧客サービスを強化し、西日本でも利用していただけるように取り組んでいきたい」(同)と話した。

最終更新:3/25(月) 6:03
鉄鋼新聞

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