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「小さい動きでしっかり使う」 キレキレアイアンを生み出す上田桃子の下半身の使い方

3/25(月) 16:30配信

みんなのゴルフダイジェスト

「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」で2季ぶりの優勝を挙げた上田桃子。難易度の高いコースで勝利をつかんだ要因のひとつに、抜群の切れ味を見せたアイアンショットがある。実力者が見せたたしかな技術を、プロゴルファー・中村修が解説。

ツアー通算14勝!上田桃子のアイアン連続写真

上体で打たずに下半身で打つ

「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」開催コースの茨木国際GCは大阪平野を見下ろす高台にあり、アップダウンのある丘陵コース。練習日に私もチェックしましたが、打ち上げ・打ち下ろしが多く風の影響を受けるティショットに加え、アンジュレーションのきつい砲台グリーンを狙うセカンド以降と、気の抜けないホールが続きます。

さらに、グリーンを外すと芝の生え揃っていないグリーン周りが難易度を増します。練習ラウンドではユーティリティやパターでアプローチをする選手の姿を目にしました。勝つためには勢いだけでなく技術が求められる。そんな試合だったと思います。

上田選手のこの試合のスタッツを見ると、フェアウェイキープ率が6位、パーオン率は2位と抜群の安定感を示しました。とくに勝負所の16番パー4では残り75ヤードから打ち上げで右サイドに切られたピンにピタッとつける見事なショットを放ちバーディで優勝を手繰り寄せました。

最終日前夜、就寝中に謎の右手中指の激痛に襲われたと言いますが、優勝会見での「普段から、下半身で打つことを心がけていたから、右手がダメでもやれるのではないかと思った」という言葉の通り、安定感抜群の下半身主導のスウィングが、勝利の要因と言えます。

開幕戦、ダイキンオーキッドレディスで撮影した連続写真で、そのアイアンスウィングを見てみましょう。

写真AとBを見てください。写真Aはアドレスとそこからの始動の写真。写真Bはトップと切り返しの写真です。それぞれ、下半身から動き出していることがわかるかと思います。

上田選手のスウィングに関して、コーチを務める辻村明志プロコーチに先週の練習日に話を聞いた際、こんなことを教えてくれました。

「下半身の動きを使わない手はないが、大きく使えばいいというものではありません。小さい動きでしっかりと使うことが大事。下半身の動きでクラブを振れるようになると振り切れるし飛ばせます」(辻村)

始動や切り返しといったスウィングの要所で効果的に下半身を使う。そのことが、キレのいいアイアンショットを生んでいるようです。

そして、写真Cのインパクトではおへそでターゲットにボールを押しこむようにしっかりと腰がターンしています。腰のラインと肩のラインに注目すると、しっかりと上と下の回転差が見えます。下半身の動きで打っていることがここでも見てとれます。

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