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称名滝~弥陀ヶ原 ゴンドラ整備も凍結 ロープウエー構想 棚上げに/富山

3/25(月) 20:36配信

チューリップテレビ

 立山黒部アルペンルートの大観台から弥陀ヶ原のあいだにゴンドラリフトを整備する構想について、県は「慎重論が少なくなく、環境調査に時間がかかる」として、事実上、凍結しました。
 称名滝と大観台をつなぐロープウエー整備に続く凍結の表明で、県が掲げた弥陀ヶ原までのロープウエー整備構想は、完全に棚上げされた格好です。

 これは、25日開かれた有識者会議で、県が明らかにしたものです。
 立山黒部の世界ブランド化を目指す県は、称名滝からアルペンルートの大観台を経由して弥陀ヶ原までをつなぐロープウエーの整備を検討してきましたが、先月、立山ケーブルカーと同じ、立山駅と美女平駅を結ぶルートでの整備を優先する方針を示しました。
 これにより、称名滝と大観台をつなぐルートは、「中期的な課題」と位置付けられ、事実上の凍結が決まっていました。
 そして、25日。
 県は、その先の大観台と弥陀ヶ原のあいだで検討してきたゴンドラリフトの整備概要を示しました。
 およそ3.6キロの区間に、35本の支柱が建てられ、76台のゴンドラリフトが運行される内容ですが、県は、「慎重論が少なくなく、環境保全の調査などに相当、時間を要することから、中期的に検討を行う」としました。
 出席した委員からは・・・・
 「ゴンドラリフトのケーブルの下の伐採をかなりの規模で行わななければいけないと思いますので」
 「山の中が逆モヒカン状態で、ばあっと線状で木がなくなる部分が出てまいります。こうするとですね、かなり景観上の問題になります」(林野庁富山森林管理署・梅木洋一署長)

 「やはりこのゴンドラリフトにつきましては、景観への影響は決して小さくないというふうに考えております。また、先ほど県からのご説明で、中期的な検討をということでしたけども、中期的とはだいたいどれくらいのスパンで考えてらっしゃるのか」(環境省国立公園課・中尾文子課長)
 「立山美女平間のロープウエー整備を優先的にするということですので、当然それ以降ということになりますので、期間がいつまでとかはなかなか申し上げられないと思います」(県観光戦略課・田中達也課長)

 そもそも大観台と弥陀ヶ原をつなぐゴンドラリフトの整備ルートは、環境省が新たな開発を認めていない特別保護地区と第1種特別地域にあたります。

 「中期的にまだ本当に可能だと考えているということなんですか?」(質問)
 「いや、可能かどうかというより、そこに書いてある通りで、検討ということなんで」(県観光戦略課・田中達也課長)
 「何か中期的な検討という曖昧な言葉でごまかされているような印象もあるんですけど」(質問)
 「いやあ、それはないですよ。それは、前のロープウエー(立山~美女平)の発表時と同じなんで」(県観光戦略課・田中達也課長)
 「現実的に本当に中期的と言えども、議論して可能だという認識なんですか?今、環境省と林野庁からも厳しい意見が出てますけども」(質問)
 「そこは今の段階では、そこに書いてある通りで、何ともちょっと言えないですよね。そういういろんなこともあるので、総合的に判断して、立山美女平ロープウエーを優先的にやろうと」(県観光戦略課・田中達也課長)

 ゴンドラリフトの整備も事実上、凍結されたことで、称名滝から弥陀ヶ原までを結ぶロープウエーの整備構想は、完全に棚上げされた形です。

チューリップテレビ

最終更新:3/25(月) 20:36
チューリップテレビ

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