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県警科捜研、半数が博士号 研究員・森川さんが薬学で取得、10人目

3/25(月) 8:57配信

岐阜新聞Web

 岐阜県警科学捜査研究所(科捜研)の研究員、森川嘉文さん(29)=岐阜市=が、分析業務と並行して岐阜薬科大との共同研究に取り組み、薬学の博士号を取得した。20人の研究員を擁する科捜研では、半数となる10人目の博士号取得者。「県民の安心と安全に貢献できるよう、さらに研究に打ち込みたい」と話している。

 博士号を取得した論文は「フェネチルアミン誘導体の毒性機序に関する研究」。危険ドラッグや違法なやせ薬に含まれる化合物が、細胞内でどのように働いて毒性や副作用をもたらしているのかを明らかにした。

 岐阜薬科大大学院を修了し、2014年に科捜研に入った森川さん。科学捜査や鑑定などの通常業務と並行し、自費を投じて共同研究に参加して論文にまとめ上げた。論文の内容を知った捜査員から「危険ドラッグの危険性を具体的に伝えて啓発できるようになった」との反響も聞いたといい、「研究に打ち込んでよかった」と振り返る。

 県警の科捜研は、全国屈指の博士号取得率を誇る。取得率1位は研究員17人中10人を擁する長崎県警で、2位は20人中10人の岐阜県警。渡邉芳久副所長によると、業務とは別に研究にも打ち込む組織風土が主な要因だという。森川さんは「科捜研は、基礎研究が捜査や世の中のためになっていることを実感できる手応えがある。今後も危険ドラッグ分野の研究を続けたい」と意欲を語る。

岐阜新聞社

最終更新:3/25(月) 8:57
岐阜新聞Web

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