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あまり食べていないのに…なぜか肥満の「5つの理由」

3/26(火) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 あの人はたくさん食べるのになぜ痩せているのか?あまり食べていないのになぜ太っているのか? そんな疑問を抱いたことはないだろうか。食事量が少ないのに太る理由を、国際医療福祉大学熱海病院検査部・〆谷直人部長に聞いた。

■筋肉量が少ない

 40代半ばの田中さん(仮名=以下同)は肥満、吉川さんは標準体重で、体脂肪率は20代のまま。しかし、2人で食事に行くと、田中さんは小食で、吉川さんはよく食べる。肥満の田中さんは運動習慣ゼロ。一方、吉川さんは月8回ジムに通い、ジムに行かない休日は5~6キロほどのジョギングをしている。

「人間には基礎代謝があります。心臓や内臓を動かすなど、生きていく上で最低限必要なエネルギーのことで、これが高ければ高いほど体内の脂肪が燃焼しやすく、痩せやすくなります。基礎代謝を上げて太りにくくするには、筋肉をつけて皮下脂肪を落とす。それにはジョギングなどの有酸素運動が効果的です」

 吉川さんは食事量も多いが、逆に食べる量が少なすぎると、少ないエネルギーでも体が動くようになり、基礎代謝が下がるという。

■栄養素の偏り

 40代後半の石井さんの昼食は、立ち食いそば店のたぬきそば大盛りで決まり。そばでカロリーを抑えめにしているのに、お腹がぽっこり出ており、健診で内臓脂肪型肥満と指摘されている。

「栄養素が偏っていれば、それほど食べていなくてもバランスの良い食事を取っている人より太りやすい。さらに、そば、うどん、ラーメン、ご飯の大盛りは糖質の取り過ぎになり、やはり太りやすいのです」

“早い、安い、うまい”が立ち食い店の代名詞となるだけあって、立ち食いそばなどは早食いにつながりやすいが、それも問題だ。

「早食いの人は太りやすい。満腹を感じるホルモンが分泌される前に詰め込んでしまうからです」

■カロリー過多

“想像の範囲内”と思った人もいるかもしれないが、自分がよく食べるメニューのカロリーを正しく理解していない人が少なくない。例えば、メロンパン1個は、ご飯2膳以上のカロリーだ。

 さらに、“若い頃と同じように食べている”のもよくない。

「40~50代の場合、よほどの重労働者を除き、小学校低学年くらいの食事量で十分です」

■酒

「飲んだら食べない」という人は結構いるが、そういう人の中にも肥満をよく見かける。

「お酒は糖質が多く、食事が少なくてもお酒で太ります。さらに、肝臓では脂肪の分解よりアルコールの分解が優先されるので、脂肪が蓄積されやすい。体内でアルコールを分解しようとするとビタミン類が多く使われ、その不足分を補おうとした結果、食欲が増し、飲んだ後のシメが欲しくなる。これも太る理由です」

 お酒で、つまみや食事を取り過ぎてしまうのは、論外だ。

■遺伝

「親からの遺伝は、顔や体の部分だけでなく、見えない“体質”も遺伝することがあります。太りやすい親がいれば、子どもも、人より太りやすい可能性があります」

 なお、体格指数BMI<体重キログラム÷(身長メートル×身長メートル)>が25以上の肥満であっても、本当に肥満かというと、違うこともある。筋肉と骨は脂肪よりも密度が高いために、同じBMIでも体形はさまざまだ。体格のいいアスリートなどは、肥満と診断されることもある。

「身長と同じ長さのヒモを半分に折り、ウエストに回してみてください。回るなら健康的な体形、回らないなら減量が必要です。オックスフォード・ブルックス大学の研究者が心疾患や糖尿病など、健康リスクを予測する方法として最近発表しました」

 薄着の季節はもうすぐ。“太る理由”をひとつでも減らしてはどう?

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