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失われた3台のブガッティがベルギーの納屋で発見される!オーナーは?

3/26(火) 21:12配信

octane.jp

今にも崩れ落ちそうなベルギーのガレージから、100万ポンドの宝の山が見つかった。半世紀以上もの間、貴重なブガッティが3台も仕舞い込まれていたのだ。オーナーはオランダの彫刻家アウグスト・トマセンだ。彼は、走りよりも美しい形に魅了されて車を所有していた。ブガッティに心酔するあまりエットーレのブロンズ像を作ったほどで、その作品は現在ミュールーズの国立自動車博物館に展示されている。

発見された中で特に貴重なのが、スイスのグラバーがボディを架装した1937年ブガッティ・タイプ57カブリオレである。シャシーナンバーは57500で、推定落札価格は40万~60万ユーロ。グラバー製ボディのタイプ57は9台しかないが、そのユニークな特徴やディテールが今もすべて残っているので間違いない。トマセンは1960年に購入して以来、ほとんど使用しなかったのである。

これと正反対なのが、部分的にレストアされたタイプ40だ。入手後しばらくは、オート-サヴォワ県にあるトマセンの家の周辺で日常的に使われていた。購入したのは1958年で、彼は所有する3台のうちの2番目にあたる。競技でも頻繁に使用していたが、1980年代にラリーで事故を起こし、ボディシェルをランドーレットからスポーティーな4座のトルペードタイプに変更することにした。途中で頓挫してしまったものの、目指していた形は明らかだ。あとは木骨をパネルで覆えば完成するところまで作業が進んでいた。その価値は7万~13万ユーロと推定されている。

ちなみに、周囲にはローバーやトライアンフもあり、別の納屋には戦前のシトロエンも眠っていた。一緒にあった3台目のブガッティは、推定15万~20万ユーロなので、特に価値が高いわけではないが、歴史的には最も重要な興味深い1台だ。このヴァンヴーレン・ボディの1930年タイプ49リムジンは、しばらくファクトリーにあり、1932年のパリ・サロンで、モールスハイムのデモンストレーションカーとして主役を務めていた。

1935年に個人の手に渡り、第二次世界大戦が勃発する頃には、農業を営むポンサール家のものとなっていた。ドイツ軍の侵攻が迫ると、美しい車をナチスから隠すために納屋に仕舞い込まれ、終戦後もそのままになっていた。トマセンは1957年にT49について聞きつけ、納屋から救い出した。しかし、真の救世主にはなれなかった。T49は、ジョルジュ・ポンサールの納屋からトマセンの納屋へと場所を移すと、それきり放置されていたからだ。おかげで、今も驚くほどのオリジナルコンディションを留めている。

今回の発見のきっかけを作ったのはトマセンの娘だった。何者かがブガッティを盗もうとしていると信じ、助けを求めたのである。知らせを受けたのはフランスのオークションハウス、アールキュリアルのマチュー・ラムールとピエール・ノヴィコフだ。数年前に、あのバイヨン・コレクションを発見したチームである。すぐさまベルギーに駆けつけた2人は、そこで驚愕の発見をすることとなった。
 
3台のブガッティはシトロエンC3トルペードと共に、2月8日にパリで開催されたアールキュリアルのレトロモビル・オークションに、最低落札価格の設定なしで出品された。

Octane Japan 編集部

最終更新:3/26(火) 21:12
octane.jp

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