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中日のキーマンを井端弘和氏が語る!独自の野球論は若手の良き教材に

3/26(火) 10:10配信

CBCテレビ

今年、CBC野球中継の解説陣に井端弘和氏が加わった。実に楽しみである。早速、中日浮上のキーマンを尋ねた。

「京田(陽太)です。主軸は強力。ただ、彼らがいくら打っても、その前にランナーがいなければ、点は入りません。どれだけ京田が出るかです」

強調したのは「出る」という言葉。「打つ」ではない。

「僕が現役時代に設定していた目標は『出塁率4割』でした。当然、バッターですから、ヒットは打ちたい。でも、意識を出塁に切り替えるだけで、打席での考え方が変わるんです。あの頃も後ろはすごかった。福留(孝介)、(タイロン)ウッズ、立浪(和義)さん。点を取るためには僕と荒木(雅博)がいかに出るかでした」

出塁率アップの鍵である四球の選び方について、井端氏は自らのメソッドを披露した。

「1ボール2ストライクとします。どんな好打者もこのカウントからヒットを打つのは至難の業。また、フォアボールを狙うのも難しい。だから、まずは2ボール2ストライクにすることだけを考えるんです」

ヒットというゴールは果てしなく遠い。四球も決して近くない。ただ、それに比べれば、1つボールを見極めることは少しだけ可能性を感じる。

「2-2になると、カウント別打率は上がります。遠かったヒットやフォアボールが近付くわけです。次はフルカウントを作ることに集中」

当然、選球眼やファウルを打つ技術は必要。しかし、考え方次第で難問解決への神経の注ぎ方が1点で済む気がする。

「3-2はもっと打率が上がります。ここまで来れば、バッターが有利なくらい」

京田のプロ通算カウント別打率を調べた。1-2は1割8分3厘。2-2は1割8分8厘。3-2は2割3分7厘。やはりボールが増えるたびに打率が上がっている。井端氏も1-2が2割1分8厘。2-2が2割3分2厘。3-2が2割6分6厘。見事に解説通りだった。

井端流、ディープな守備論

京田への期待は大きく、守備にも言及した。

「先日、侍ジャパンでノックを打ちましたが、京田は三遊間の鈍いゴロへの入り方が遅い。もっと斜め前に素早く突っ込まないと。僕はいつもその打球をイメージしていました。バッターの内角真っ直ぐと同じで、頭から消すと、手も足も出ない。だから、詰まった三遊間のゴロを常にケアしていました」

ここからディープな守備論が展開された。

「そもそもゴロは右足を前にして捕るべきというのが僕の持論です」

素人の私が教わったのは「捕球時は左足が前」だった。

「それだと胸がやや3塁側を向きます。すると、打球を弾いた際にボールが自分の右に転がります。ただ、体は送球するために1塁側に流れている。つまり、一旦止まらないとボールが拾えないんです。でも、右足が前だと、ボールは自分の左、進行方向に転がる。それなら、すぐに拾えて投げられる。わずかですが、アウトになる確率が高いんです」

さらに弾き方のコツまで教えてくれた。

「力を入れないこと。高校野球で打球を体で止めるシーンを見ますが、力むと、2mくらい弾く。これではほぼセーフ。脱力して体で勢いを吸収すれば、ボールは手の届く範囲に落ちる。アマチュアは『よく止めた!』と褒められるかもしれませんが、プロは違う。もちろん、得点圏にランナーがいる場合は止めないといけませんが、そうでなければ、エラーはエラー、ヒットはヒット。アウトにしてなんぼの世界です」

2軍時代のナゴヤ球場でそれを痛感したと言う。

「強い打球を体で止めにいって、大きく弾きました。マウンドで『すみません!』と謝ったら、『よけろや。怪我するで』と。驚きました」

声の主は今中慎二だった。

「今中さんの真意を確かめてはいませんが、僕はプロの捕り方はアマチュアと違うんだと思ったんです」

右足を前にして、力を抜いて、軽やかに処理する。ひたすらそれを繰り返した。

「試合でもできるようになりましたが、あの日を境に『まだ駄目だ』と反省しました」

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最終更新:3/26(火) 11:19
CBCテレビ

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