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猟師議員の獣肉解体写真が物議。命を軽視している?マグロ解体ショーはよいのか?

3/26(火) 11:42配信

THE PAGE

 福井県高浜町の町議で猟師でもある児玉千明氏が、SNSに解体中の獣肉の写真を投稿したことが物議を醸しています。「命を軽視している」といった批判の電話やメールが町議会に寄せられる一方、「猟師は動物に対して敬意を払っている」「マグロの解体ショーは良くてなぜこれがダメなのか」といった疑問の声も出ているようです。

 児玉氏は県猟友会高浜支部に所属しており、地元では「狩りガール」の愛称でも知られている人物とのことです。児玉氏はSNSに解体中の獣肉写真を投稿したところ、議会には批判が殺到。動物愛護団体が議員辞職を求めるという騒ぎに発展しました。児玉氏は「なり手が少ない猟師の広報活動の一環として投稿した」「配慮が足りなかった」と発言しています。

 しかし一連の批判に対しては「何が悪いのか分からない」といった疑問の声も寄せられており、社会の意見は分かれているようです。

 確かに児玉氏が掲載した写真の中には、解体中の動物と一緒に白目を剥いているものがあり、ふざけているようにも感じられますが、猟師は動物に対して敬意を払っているというのも本当でしょう。

 諸外国も含めて狩猟に関する写真が物議を醸すことは少なくありませんが、もし動物を殺すことに関係した写真がすべてダメなのだとすると、釣った魚でガッツポーズをする写真はどうなのかという話になりますし、マグロの解体ショーに至っては、動物の体を切り刻むことを見せ物にしているわけですから、極めて残酷という位置付けにならざるを得ません。

 魚については哺乳類ではないので問題ないとする見解もあるようですが、そうなってしまうと、一部の国が「残酷である」として日本を批判しているイルカ漁の是非について、日本側がどう主張するのかという問題が生じる可能性もあります。ふざけたように見えなければよいという話もありますが、基準としてはかなり曖昧でしょう。

 諸外国では、動物の種類にかかわらず、残酷(に見える)なものは掲載しないというケースが多いようですが、人間は何らかの形で動物を殺さずには生きていけないという現実を考えると、一律に掲載しないという基準もあまり説得力がありません。この問題の着地点を見いだすのはそう簡単ではないようです。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:3/26(火) 11:42
THE PAGE

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