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ボリビア戦に挑む乾貴士の悲壮決意「アピールできなければ最後になるかも」

3/26(火) 6:00配信

THE PAGE

 アラベスでは6試合連続で先発を射止めて2ゴールをゲット。チームもその間に3勝3分けの星を残して5位に浮上し、来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグの出場権を得られる4位のヘタフェCFまで、勝ち点で2ポイント差にまで肉迫。心身ともに最高潮で今回の2試合を迎えた。

 中島と同じチームでプレーするのは、実は今回が初めてとなる。22日のコロンビア戦では中島が先発し、南野、堂安とともに2列目を形成した。乾は後半26分から日産スタジアムのピッチへ投入されたが、ポジションは堂安に代わる右サイドだった。中島は左サイドでフル出場している。

「普通です。別によくも悪くもなく、という感じです」

 自身のパフォーマンスをこう振り返った乾だが、乾よりも先にトップ下として途中投入され、昨夏のロシア大会以来となるコンビを組んだ香川は、セレッソ大阪時代からあうんの呼吸を築いてきた同学年の盟友のプレーをこう評している。

「翔哉の方がドリブルでより多く起点を作っていく点で、タイプが違うというか。乾もそう(ドリブラー)なんですけど、右となるとまたちょっと違ったところがある。右サイドバックと上手く連携して、というところも出せていたと思う」

 森保監督が直前の試合から先発を総入れ替えすれば、昨年11月のキルギス代表戦、今年1月のウズベキスタン代表とのアジアカップ・グループリーグ第3戦に続いて3度目となる。指揮官の起用法を見れば、チーム作りにおいて主力組と控え組に明確な一線を引いていることがわかる。

 今回のメンバーで言えば、コロンビア戦で先発した11人が主力組となる。もっとも、アピールが必要な控え組においても、中島の代わりに慣れ親しんだ左サイドに入る乾が個人プレーを優先させることはない。引いて守ってカウンターを狙ってくるボリビアの攻略法を、すでに脳裏に描いていた。

「引いた相手にはいかにサイドから崩せるかが大事になってくるけど、一人ではできない。サイドバックやフォワードとのパスワークやコンビネーションを意識して崩せるのも、周りを生かせるのも自分のよさだと思っているので。バランスを取ることや、守備での貢献も考えないといけない」

 トップ下に入る香川とビジョンを共有しながら、初先発となる23歳の左サイドバック、安西幸輝(鹿島アントラーズ)へのサポートも怠らない。身長169cm、体重69kgの体に搭載したあらゆる感性をフル稼働させ、チームの勝利を最重要事項として掲げながら、森保監督が描く序列を覆すインパクトをも放ってみせる。生き残りをかけた乾の挑戦が幕を開ける。

(文責・藤江直人/スポーツライター)

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最終更新:3/26(火) 6:00
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