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ハクサイやダイコン、キャベツ 価格低迷が長期化 産地に打撃 来月以降も

3/26(火) 12:06配信

日本農業新聞

 ハクサイやダイコン、キャベツといった重量野菜の価格低迷が長期化している。日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は、過去5年平均(平年)に比べ、3月は品目によって3~5割下回る。低迷相場が5カ月以上続く異例の展開だ。好天続きで潤沢な出回りが続いていることが要因。低迷相場は来月以降も続く見通しで、産地関係者は「再生産価格を大きく下回り、生産者はかなりのダメージだ」と危機感を募らせる。

 ハクサイやダイコン、キャベツの価格は、昨年11月から平年を下回る。最も低迷した2月下旬のハクサイは平年比6割安の1キロ31円、ダイコンも4割安の1キロ52円を記録。3月下旬も価格は低迷したままだ。

 低迷の主因は、関東平野部や西南暖地が暖冬傾向で生育が順調なため。卸売会社は「全国的に豊作基調。昨年の状況と一変し、地方への転送需要が弱い」と分析する。

 消費環境も振るわない。首都圏で展開するスーパーによるとキャベツの売上高は前年より3割近く落ちていると話す。「いくら安くても家庭で食べる量に限界があり、販売が苦戦している」と指摘。1玉売りを積極的に展開したが手応えは少ない。業務需要も厳しく、昨シーズンの価格高騰を背景に、昨年の11、12月は、輸入物を仕入れる業者が多く、国産の需要が奪われた。

 産地は危機感を強める。一部産地は主要等級以外の出荷を自主的に制限したが相場は低迷を続けた。「相場安で出荷を諦めた生産者も多く苦しい状況だ」(産地関係者)と訴える。

 農畜産業振興機構によると3月25日現在で、市場隔離などをする緊急需給調整事業は発動していない。ただ野菜価格が低迷した場合、一定額を補填(ほてん)する指定野菜価格安定対策事業では一部産地から申請があり、出荷期間が11、12月(ダイコンは10~12月)分のハクサイ、キャベツ、ダイコンの3品目で約1億5000万円が交付された。

 今後も潤沢な出回りが続く見通しだ。市場関係者は「相場の回復は当面先」との見方が強い。価格回復は5月の大型連休前後や、後続産地が出回る5月以降とみる。

最終更新:3/26(火) 12:06
日本農業新聞

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