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「日本企業のブラジルへの関心は回復」 山田駐伯大使語る

3/26(火) 6:53配信

サンパウロ新聞

 ブラジルを訪れる日本国籍者に対して査証(ビザ)取得を免除するとする大統領令が発せられた先週、山田彰・駐ブラジル大使は通信社アジェンシア・ブラジル(Agencia Brasil)の取材に対して、ブラジルへの投資について、そしてブラジルの各種プロジェクトを知るために同国を訪問することについて関心を持つ日本の企業幹部が増加していると語った。アジェンシア・ブラジルが24日付で伝えた。

 山田大使によると、日本企業による投資は国会で進行している社会保障改革と税制改革とに紐付いている。山田大使は「ボルソナロ政権はまだ始まったばかり。私は新政府が経済開放政策と自由貿易政策を持つことを期待している」と述べ、企業各社は「大きな期待」を持ってブラジルを注視していると明かす。そして「もし政治が安定し経済が順調に歩めば、日本の企業だけでなく世界の多くの企業がブラジルへの投資に大きな関心を抱くことになるだろう」との見方を示した。

 山田大使によると、現在は約700社の日本企業がブラジル国内で活動しているが、この数は5年前から増加していない。しかし大使はこの数字が今後膨らむ可能性については楽観視しており、「我々は民主主義、人権、正義といった基本的な中核的価値観を共有している。我々は二国間の関係だけでなく国際的なフォーラムにおいてもこのパートナーシップをさらに発展させたい」と話す。

 今年6月に大阪で開かれることになっている主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)にボルソナロ大統領が出席することが確認され、山田大使は、この大阪での会合はブラジルと日本の関係を強化するものになるはずだとみている。ボルソナロ大統領は先日米国を訪問しトランプ米大統領と会談した。トランプ氏はその際に、米国はブラジルが経済協力開発機構(OECD)に加入する後押しをすると表明したが、山田大使によると、日本政府も米国同様にブラジルのOECD加入を支援する考えだ。山田大使は「日本の企業各社は今、ブラジルへの投資に非常に興味を持っている。日本企業のブラジルへの関心は回復していると私は感じている」と話す。

 日伯間の貿易に関して山田大使は、衛生検疫をはじめとする(ブラジルからの)輸出における障害を取り除くために両国の当局が恒久的に連絡を取り合っていると強調。「日本は健康問題に関して非常に厳格な制度を有している。もし汚染された肉があれば、それは日本を侵すことになる。衛生調査が完了すれば、肉は再び日本の市場に参入することが可能だ。衛生問題は政治的なものではなく技術的なものだ」と話す。

 山田大使は「ブラジル産鶏肉は日本の市場をほぼ支配している」と話すが、ブラジルの生産者らは日本向けの輸出のボリュームをもっと増やしたいと考えている。公式データによれば、ブラジルが日本向けに輸出しているのは主に鉄鉱石やパルプ、コーヒー生豆などだ。そしてブラジルは日本から燃料油や自動車部品、自動車、エンジン、タイヤなどを輸入している。

サンパウロ新聞

最終更新:3/26(火) 6:53
サンパウロ新聞

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