ここから本文です

SF王者の山本尚貴、富士テスト1日目で速さをみせるも笑顔なし「今日のトップタイムに大きな意味はない」|スーパーフォーミュラ

3/27(水) 8:05配信

motorsport.com 日本版

 富士スピードウェイで行われているスーパーフォーミュラの第2回公式テスト。初日からコースレコードを上回る1分21秒742を叩き出し、総合トップタイムを記録した山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。しかし、1日目の結果に対して笑顔を見せる様子は全くなかった。

 昨年、スーパーフォーミュラでは2度目となるシリーズチャンピオンを獲得した山本。今年はDOCOMO TEAM DANDELION RACINGに移籍したが、鈴鹿公式テストから好調な走りを披露し、迎えた富士スピードウェイでの第2回公式テストでは初日から他を圧倒する速さをみせ、1日目午前のセッションでは1分21秒742をマーク。いきなり1回目のセッションから従来のコースレコードを0.8秒も上回り、結局これがこの日の総合トップタイムとなった。

 昨シーズンを始め、一発の速さという部分では定評がある山本だが、意外にも公式テストでトップタイムを記録した経験はほとんどなかったという。

「シーズンオフのテストでトップタイムを出したことがあったかというと、正直ほとんどなかったです。当然、順番が悪いよりは上位で(テストを)終わった方が気分はいいですし、良い手応えと感触をつかんだ状態でレースに臨めます。前にいることは悪くないと思っています」

 そう語った山本だが、あくまでテストでのコンディションでの結果ということで、冷静に今の状況を分析していた。

「この寒いコンディションで走ることは、シーズン中にほとんどないことですし、気温が高くなるとダウンフォースの密度やタイヤの発熱や作動領域も変わってきます。そうなった時に合ったクルマをしっかり見つけ出さないとシーズンを通してレベルの高い戦いができないと思っています」

「だから……(今日トップタイムだったことは)自分の中ではそこまで大きな意味はないと思っています」

「ただ、鈴鹿もそうでしたし、この富士でも走り始めから良いタイムが出せたというのは、チームが持ち込んできたベースのセッティングがうまくマッチしているというのが一番の要因だと思います」

 少なからず手応えは感じているようなのだが、山本は“このままの流れで簡単に開幕戦を迎えられる可能性は高くない”と考えており、冷静に周りの状況を分析していた。

「正直この時点で楽観視しているようじゃ、シーズンはうまく戦えないです。実際に富士テストの初日を終わってみると、今まで不調だったCERUMO・INGINGが最後にちゃんとタイムを上げてきています。それを見ると、まだまだ走り始めたばかりのクルマなので、速さを引き出せる余地があるし、どのクルマにもチャンスがあるなと思いました」

「車体が変わって勢力図が変わる可能性があるとはいえ、やっぱり最後は強いチームが(クルマを)しっかり煮詰めてくるし、これがシーズンが始まってレースが進んでいくと、最後は強いチームが上位にいるんだろうなと思います」

「今のダンディライアンでいうと、周りが苦戦しているように見える中で持ち込みのセッティングで結構良いものが見つかっているので、このアドバンテージであろう部分を活かした状態で、うまくシーズンに入っていきたいなと思います」

吉田知弘

最終更新:3/27(水) 9:40
motorsport.com 日本版

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事