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変わるサウジ、アニメが有望分野──ジェトロがコンテンツセミナー

3/27(水) 16:30配信

BCN

 ジェトロ(JETRO=日本貿易振興機構)は、都内のホテルで「サウジアラビア・コンテンツセミナー」を3月25日に開催した。日本とサウジアラビアのコンテンツ関連企業を集め、講演とパネルディスカッションを実施。サウジアラビアでは、石油依存の産業構造から脱核するために国家長期戦略「サウジアラビア・ビジョン2030」に取り組んでおり、コンテンツ・エンターテインメント分野で有望とされている。また、サウジアラビアと日本の両政府で推進する「日・サウジ・ビジョン2030」でも同様に重視している。



 基調講演では、ジェトロ リヤド事務所の庄秀輝所長がサウジアラビアのコンテンツ市場について説明。「サウジアラビアでは現在、社会と経済の改革が急速に進んでいる。例えば空港の入出国管理は、以前と比べものにならないほど快適になった。女性の車の運転が解禁され、観光ビザの整備も進んでいる。とりわけ若年者人口が多いこともあり、エンターテインメントは力を入れている分野。『エンターテインメント振興庁』や『視聴覚メディア委員会』を設立するなど、国としても産業振興に取り組んでいる。コンサートやサーカスなどのエンターテインメント興業やアニメやゲームの産業も急速に広がっている」と話した。
 

 続いて、マンガプロダクションズのブカーリ・イサム社長が登壇した。同社は、サウジアラビアのムハンマド皇太子が若者への人材投資を目的として設立したミスク財団の子会社。サウジアラビア発のマンガやアニメを制作している立場から講演した。「これまで日本とサウジアラビアの関係は、石油と貿易を中心とした関係だった。しかし、今後はメディアと教育の役割がより重要になる。サウジアラビアの若者は、日本のアニメ『グレンザー』や『キャプテン翼』が大好き。30年後は、日本の若者にサウジアラビアのアニメが好きだと言ってもらえるように頑張りたい」と話した。
 

 パネルディスカッションでは、庄所長とブカーリ社長に加え、東映アニメーションの清水慎治 常務取締役、KADOKAWAの塚本進 常務執行役員、SNKの副田陽一郎 シニアアーティスト、みずほ銀行国際戦略情報部直投支援第三チームの山形康浩 次長が登壇。サウジアラビアとのコンテンツビジネスの現状や共同プロジェクトの成果などについて紹介した。(BCN・道越一郎)

最終更新:3/27(水) 16:30
BCN

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