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萩原健一さん死去…10万人に1人か2人の「GIST」とは 医師が解説

3/29(金) 16:12配信

デイリースポーツ

 “ショーケン”の愛称で知られる俳優で歌手の萩原健一さんが亡くなりました。享年68。病名はGIST(消化管間質腫瘍)。2011年から闘病していたが、本人の強い要望で病名公表を控えていたそうです。兵庫県伊丹市の「たにみつ内科」で診察にあたっている谷光利昭院長は、一般になじみのない「GIST」について説明しました。

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 GIST。多くの人は、聞いたことのない病気だと思います。食道、胃、小腸、大腸、腸間膜(胃や腸を栄養している血管が入っている膜のこと)に発生する腫瘍で、10万人に1人から2人の頻度で発生します。50代から60代に比較的多く、日本では胃に多く発生することが特徴とされています。

 胃癌(がん)は胃の表面の粘膜から発生するのですが、GISTは、胃の粘膜の下で胃を動かしている筋肉の中にあるカハールの介在細胞から出現してくる特殊な悪性腫瘍なのです。カハールの介在細胞とは、消化管を神経からの伝達を介さずに動かすペースメーカー的存在とされている細胞です。

 胃の粘膜の下に隠れているために通常の組織検査は困難で、針などを使用した特殊な組織検査を施行して確定診断をします。胃の粘膜に下に隠れている腫瘍を総じて胃粘膜下腫瘍と言いますが、GIST以外にも、平滑筋腫、平滑筋肉腫、神経鞘腫、迷入膵、悪性リンパ腫などがあります。内視鏡などをして大きさが2センチを超えた粘膜下腫瘍を見つけた場合、悪性の可能性が高くなりますので、積極的に生検や外科的切除が施行されます。2センチ以下の場合でも凹凸不整、出血、陥凹などが認められると悪性度の可能性が高くなるので外科的切除が推奨されます。

 GISTの場合、大きくなってくると肝転移や近くの臓器の直接の浸潤があったり、お腹の中に散らばることがありますが、リンパ節転移はほとんどありません。CT検査やMRI検査で腫瘍の拡がりを検索して治療方針を決めます。GISTの診断がつけば、治療の原則は腫瘍の外科的切除となります。GISTの細胞が周囲にこぼれないように細心の注意を払って治療が行われます。

 周囲の臓器にくっついていたりすると、無理に引きはがすようなことはせず、状況にもよりますが、くっついている部分や臓器も一緒に摘出することもあります。肝臓などに転移していても、場所と個数によっては切除します。

 進行している場合や再発した場合には、イマチニブという抗癌剤を使用します。大きさが小さくても悪性度が高ければ再発や転移をすることがありますので、その際には抗癌剤が使用される場合もあります。この抗癌剤が効かない場合は、他の抗癌剤を選択します。比較的稀な病気であり、今後も適切な治療の出現が待たれる病気の一つです。

 ショーケンさんはGISTだったのですね。長年闘病されていたとか…心よりご冥福をお祈りします。

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