ここから本文です

【衝撃映像入手】16人で1人取り押さえ手足拘束した警察。検察取り調べ中にネパール人男性死亡

3/29(金) 10:55配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

2017年3月、ネパール人のシン・アルジュン・バハドゥールさん(当時39)が東京地方検察庁の取り調べ中に意識を失い、病院搬送後に死亡した事件で、当日の朝、警察官に取り押さえられ、特殊な拘束具で手足を拘束された経緯の詳細が明らかになった。

【映像・全写真を見る】 16人で1人取り押さえ手足拘束した警察。検察取り調べ中にネパール人男性死亡

関係者から、警視庁新宿警察署の留置施設内のビデオの映像を入手した。

アルジュンさんの妻は、国と東京都を相手に約6935万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴している。

留置施設の映像は、裁判の手続きの中で東京都側が裁判所に提出した。

映像からは、最も多い時点では16人ほどの警察官がアルジュンさんを「保護室」内で取り押さえ、「ベルト手錠」などで手足が動かせない状態にした経緯の詳細がわかる。

記事とともに公開した映像は、東京都側が証拠として提出した映像に最小限の編集を加え、約5分間にしたものだ。

アルジュンさんは取り調べ中に拘束具を外された直後、急に意識を失ったという。原告側の鑑定結果によれば、身体を強く拘束すると筋肉が壊死を起こし、身体には毒となるカリウムなどの成分が生じる。不用意に拘束を解いたため、毒となる成分が一気に全身に回って死亡したと指摘。

原告側は「警察による緊縛によるもの」と主張している。

布団の片付けがきっかけで保護室に

被告の国と東京都側が裁判所に提出した書面によれば、アルジュンさんが死亡した経緯は次のようなものだ。

2017年3月13日午後、東京・新大久保の店を訪れたアルジュンさんが、おもちゃの紙幣で商品を買おうとしたため、店側が警察に通報。警察官が所持品などを調べたところ、他人名義のクレジットカードが見つかった。

カードは遺失物の届けが出ていたため、アルジュンさんは3月14日未明に占有離脱物横領の疑いで警察に逮捕された。

東京都側の書面によれば、3月15日朝、警察の留置課員が「居室」内のアルジュンさんに対して、布団の片付け方を説明しようとしたが、日本語が十分に通じず、アルジュンさんに対して、留置されていた居室の出入口まで布団を持ってくるよう指示したという。

アルジュンさんは、布団を投げるようにして留置課員に渡し、居室を出て通路を歩き出しため、留置課員らに取り押さえられた。ビデオには、「静かにしろ」「ちゃんと入ってろ」と大声で言う警察官の声が記録されている。

1/2ページ

最終更新:3/29(金) 11:25
BUSINESS INSIDER JAPAN

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事