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双子にみる不公平? 男のきょうだいで女性は好ましくない状況に 研究

3/31(日) 10:06配信

The Telegraph

【記者:Henry Bodkin】
 双子のきょうだいを持つ女の子では、そのきょうだいの性別が男である場合、将来の学業や仕事における期待値や、幸せな家族生活を手にする可能性に悪影響が及ぶ可能性がある──。このような調査結果を記した研究論文がこのほど、米科学アカデミー紀要に発表された。

 30年にわたる追跡調査では、母親の胎内で双子の男のきょうだいと一緒に過ごした女性は、女のきょうだいの場合と比べ、学業においても社会の中でも厳しい立場に立たされるケースが目立つことが分かった。

 研究に携わった科学者らは、その原因が、母親の胎内で男性ホルモンのテストステロンにさらされることにあるとみている。

 研究では、1967~78年にノルウェーで生まれた双子1万3800人を対象に行われた、30年間の追跡調査のデータが分析された。

 その結果、男の双子のきょうだいがいる女性の場合、きょうだいが女性である場合と比較して、高校を卒業する確率は15.2%低く、また大学を卒業する確率も3.9%低かった。

 さらに、結婚する確率では11.7%、子どもをもうける確率でも5.8%と、それぞれ低かった。収入面でも平均8.6%少ない数字が浮かび上がった。

 調査を行なった米ノースウエスタン大学の研究者らは、男のきょうだいと一緒に育つことによって生じる社会的影響よりも、胎内における生物学的な要素によってこうした差が発生するとの見方を示している。研究者らは、双子の兄または弟が生後すぐに死去した女性についても調べ、このような結論に達したとしている。

「これは、性別の違いにおける生物学の物語だ」と話すのは、共同執筆者の一人で同大教育・社会政策学部のデービッド・フィリオ学部長だ。

「われわれが示しているのは、(テストステロンに)さらされた女性が必ずしもより男性らしくなるということではない。ただ、今回の調査結果は、胎児期におけるテストステロンの受動的暴露が、女性の教育、労働市場、受精率に影響するという考え方に一致している」

 胎内での発育期間に、卵巣や精巣が作るテストステロンなどのステロイドによって、男女間の生物学的な差異が促される。

 先行の小規模研究では、胎児期に違う性別のホルモンに暴露されると、行動やその他の特徴に永続的な変化が起こる可能性があると示唆されていた。

【翻訳編集】AFPBB News
「テレグラフ」とは:
1855年に創刊された「デーリー・テレグラフ」は英国を代表する朝刊紙で、1994年にはそのオンライン版「テレグラフ」を立ち上げました。 「UK Consumer Website of the Year」、「Digital Publisher of the Year」、「National Newspaper of the Year」、「Columnist of the Year」など、多くの受賞歴があります。

最終更新:4/1(月) 8:24
The Telegraph

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