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世紀の大誤報「光文事件」とは? 大正、昭和、平成の元号スクープ合戦を追った

3/31(日) 19:48配信

ハフポスト日本版

毎日新聞の「平成の号外」は幻に

1989年1月7日、小渕恵三官房長官(当時)が新元号を「平成」と発表した。毎日新聞はその35分前に情報を掴んでいたが、号外は発行されなかったという。

同社の政治部長は「平成で間違いない、という確固たる自信があります。すぐに号外を出してください」と編集局長に何度も迫り、激論になったという。同社の官邸キャップだった仮野忠男(かの・ただお)氏は、後に編集局長が次のように言っていたと振り返っている。

「光文事件があったうえに、昭和天皇が吐血した後の1988年9月26日に『マイニチ・デイリーニューズ』が昭和天皇逝去を悼む社説を誤って掲載し、回収する騒ぎを起こした。そのうえ新元号に関して誤報を犯せば、3度目のミスということになる。そうなれば毎日新聞に対する攻撃が起きかねない。だから非常に慎重になった」

2019年4月1日に発表される新元号をめぐっても、かつてのように新聞各社が一分一秒を争うスクープ合戦が繰り広げられるのだろうか。

【参考図書】

・朝日新聞社史 明治編(朝日新聞社)
・朝日新聞社史 大正・昭和戦前編(朝日新聞社)
・「毎日」の3世紀―新聞が見つめた激流130年 上巻(毎日新聞社)

安藤健二

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最終更新:3/31(日) 21:28
ハフポスト日本版

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