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ウーマン村本大輔さんが語る政治姿勢「ワインに例えると」

3/31(日) 17:31配信

福井新聞ONLINE

 統一地方選で、私たちは政治とどう向き合っていくのか。各界で活躍する福井県ゆかりの著名人らに選挙や政治への考え方を聞く。今回の相手はウーマンラッシュアワーの村本大輔さん。

 ―テレビ番組の漫才や独演会で原発、沖縄の基地問題など政治的テーマを盛り込んでいて、意見が会員制交流サイト(SNS)上で「炎上」することも多いです。なぜ政治的テーマを?

 炎上というけれども、僕が書いているのは普通の意見ですよ。今の日本では、みんなが普段、家族や友達と話しているようなことを書くだけで「炎上」してしまう。沖縄の基地問題もそう。「賛成」でも「反対」でも意見を表明すると、ざわつく。でも僕はそれを炎上じゃなくて、議論が広がっていると考えています。

 基地問題を巡って面白いことがありました。僕は県民投票実現のためハンガーストライキをしていた学生さんを応援していたんですが、あるタレントがその学生に批判的なコメントを言って「炎上」したんですよ。すると、コメントを見て県民投票のことを調べたタレントのファンがですよ、寒い中で頑張っている学生にカイロを贈りたいと、僕に託してきた。ハンストへの批判的コメントが、ハンストへの応援につながったんですよ。

 これで分かったのが、僕の好きなワインに例えると、おいしいか、まずいか言わないと伝わらないということ。まず飲んで意見を言う。すると、ワインを造りたい、ソムリエになりたいとかいうふうに広がっていくかもしれない。

 政治も同じで、言ったらばかにされるとか、知らないからだめだとかみんな思ってないですか。ワインのうまい、まずいと同じように、まずは感覚から始めて、これは違う、正しいというように深めていけばいいじゃないですか。だから僕は意見を言う。

 本当はみんな話したがっている。なら、実際に意見を口にしてみる。そして議論。それが民主主義の成熟につながるんじゃないかな、と思うんですよ。

 ―県民投票があった沖縄の基地問題に高い関心を持ってました。なぜですか。

 ハンストしている青年のことを知って、何かしたいと思っただけです。正義感とかじゃなくて。勝手に動いていたというか。

 でも、沖縄の基地問題は福井の原発問題に似ていると思いますね。米軍基地のほとんどを受け入れた沖縄。たくさんの原発を引き受ける福井。どっちも小さい地方都市。地域の経済、生活とリンクしていて「賛成」「反対」を地元で話しにくかったりする。

 福井も、ある種の貧富の差の中で原発が誘致されて地域が潤ってきた。でも、チェルノブイリ事故があって、福島の事故があって、もうこれからを考えないといけない。いけないけど、沖縄と同じように「じゃあどうする」が難しい。

 原発のある地元以外で脱原発を訴える人たちが「今すぐに原発をやめろ」と主張するのを聞きますが、その痛みを受けるのは、東京でも大阪でもなくて、原発のあるまちじゃないですか。

 例えば、かさぶたをめくるときに、まだ血が噴き出るのにめくろうとすると、みんな反発しますよ。「その前に仕事どうしてくれるんだ」って。当事者でもない人が突然現れて「かさぶためくれ」と言うのはちょっとおかしいですよね。かさぶためくっても傷口がきれいになって、血を流さないように。それを、政治家を含めてみんなが考えないと。

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最終更新:3/31(日) 19:31
福井新聞ONLINE

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