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あまおう人気の裏側で…県が直面する課題/福岡県政点検

4/1(月) 10:01配信

西日本新聞

 福岡県知事選は4月7日の投開票に向け、3選を目指す現職と新人2人が激しい戦いを繰り広げている。自民党議員の支持が、現職と党推薦の新人に割れる「分裂選挙」に注目が集まる一方で、住民の暮らしを巡る課題は山積している。防災、農業、福祉、観光などの県政課題を点検するとともに、主な政策について各候補者に聞いた。

【写真】出荷のピークを迎えた「あまおう」

立候補者(届け出順)

新人・篠田清氏(70)=共産党県役員、無所属、共産推薦
新人・武内和久氏(47)=元厚労省官僚、無所属、自民推薦
現職・小川洋氏(69)=2期目、無所属

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 収穫の最盛期を控えたビニールハウスでは、イチゴの王様と呼ばれる「あまおう」が大きさ、色づきを競うにように、たわわに実っていた。「手を掛けただけ、結果が出る」。糸島市のあまおう農家、行弘司さん(57)は目を細める。

 国内外で人気を誇り、2017年度の県産イチゴの平均単価は1キロ当たり1443円と過去最高を更新。04年度以降、14年連続日本一で、県を代表するブランド農産物だ。

 父から受け継ぎ、イチゴ栽培歴30年以上の行弘さん。3年前に長男(28)が就農したことを受け、昨年、栽培面積を30アールから44アールへと拡大した。「あまおう導入前は、1キロ当たりの単価は千円前後。400円の差は大きい。あまおうだから踏み出せた」。妻、長男に加え、繁忙期は従業員2人を雇い、昨シーズンは約20・7トンを生産した。

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 あまおう人気の裏側で、県はある課題に直面した。「あまおうのイメージが突出し、他の県産食材の魅力が十分に伝わっていない」

 県は17年4月、福岡の食販売促進課を創設し、県産食材の売り込みを強化した。ターゲットは外食・中食事業者。サンプル提供や産地視察への招待を通じ、大都市圏のホテルや菓子店に、博多和牛や八女茶、イチジクの「とよみつひめ」などをPR。県産食材を使った「福岡フェア」の開催を呼び掛け、17年度は672店舗で実施にこぎ着けた。取扱高は前年度比約3割増の2億円を突破。JA関係者は「外食産業などと組むことで販促効果は出ている」と手応えを口にする。

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最終更新:4/1(月) 16:01
西日本新聞

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