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ビクターブランド最上級イヤホン「HA-FW10000」。研ぎ澄まされた実体感を提示する “絶品”といえる超絶サウンド

4/2(火) 15:43配信

Stereo Sound ONLINE

女性ボーカルの生々しさや透明感、独特の空気感も表現

 国産オーディオメーカー、JVCケンウッドが誇るオーディオ製品群「WOODシリーズ」。
現在は、ミニコンポからイヤホン/ヘッドホンまで多彩な製品がラインアップされている。その人気の秘密は、木の振動板によって奏でられる美しい響きと自然な音の広がりにある。

 HA-FW10000は、WOODシリーズ10周年を記念し、ビクターブランドから登場した超弩級のフラッグシップイヤホン。
 ハウジングには国内産楓(かえで)の無垢材を採用し、精密な削り出し加工のうえ、漆職人の手によってていねいに多層塗りが施されている。インナーハウジングはチタン製で、内部の音響チューニングパーツには楓材、四国の阿波和紙、真綿を使用。音の要となる振動板にはカーボンコートPET振動板とカバ材を組み合わせたウッドドームカーボン振動板を採用するなど、天然素材をこれでもかというほど多用している。

 しかし筆者が本当に感銘を受けたのは、これらの厳選された素材を活かした巧みな音質チューニングだ。その音は、まさに“絶品”。DAPにアステル&ケルンのKANNを使って、ブルーノートの歌姫キャンディス・スプリングスのハイレゾ音源『インディゴ』を再生すると、ボーカルの生々しさや透明感が抜群で、独特の空気感も充分に表現する。ジャズの名盤『クリフォード・ブラウン・メモリアル・アルバム』では、色艶のよいトランペットがグイグイと飛び出し、抜群のグルーヴ感で魅せる。ヒラリー・ハーンの新譜『プレイズ・バッハ』では、無伴奏のヴァイオリンに研ぎ澄まされたような実体感がある。空間再現性も秀逸でオーディオ的に楽しませるような再生能力も優れている。いわば本機は正確性を求めるモニタリング用途、娯楽性を求めるリスニング用途を問わず、どのジャンルの楽曲を聴いても最高の音で魅せてくれるのだ。

 仮に今、ひとつだけ自分用のイヤホンを選べなんてことを言われたら、筆者は本機を手に取ると思う。それくらい超絶的なサウンドを持つ1台だ。

筆者:土方久明

HA-FW10000/オープン価格 (実勢価格17万5,000円前後)
 ●ドライバー:11mmダイナミック型
 ●インピーダンス:16Ω
 ●出力音圧レベル:102dB/1mW
 ●再生周波数帯域:6Hz~52kHz
 ●プラグ形状:3.5mmステレオミニ
 ●ケーブル長:1.2m(MMCX型着脱式)
 ●質量:約21.5g(ケーブル含まず)
 ●付属品:イヤーピース(S/MS/M/ML/L)、キャリングケース

最終更新:4/2(火) 15:43
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