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『バイリンガルニュース』プロじゃないからできる、ナチュラルでリアルな番組を ー Mami×草野絵美

4/2(火) 15:49配信

SENSORS

AI翻訳が出てきても、私は言語を勉強したい

草野:私は1年アメリカ留学の後、国際色豊かな高校の帰国子女クラスに所属していました。その後慶応SFCに入学したのも9月だったので、自分の周りが半分くらい外国人の環境でした。

そのためか、常に「グローバル・シティズンである」という意識があって、「英語は話せる方がいいし、英語で思考することはすごく大事だ」と思っているんです。一方で、「翻訳精度が高くなっているから、言語学習は“趣味“になるんじゃないの?」と言っている人もすごく多いですよね。Mamiさんは、これからの時代で英語を習得する意味って、何だと思いますか?

Mami:脳に電極を差し込んで直でやり取りできるようになれば、言語を勉強する意味はなくなるかもしれないけど、それでも翻訳で失われるニュアンスってすごく多いので、自分で話したり理解できることのメリットは大きいと思います。他の言語を理解できることで得られる情報の量は、膨大です。たとえばWikipediaだったら、英語で書かれているページ数と、日本語で書かれているページ数はあまりにも違います。英語ができるだけで、格段に多くの情報を摂取できるようになる。

あと、単純に言語を勉強することによって、話している人たちの文化を学べることが好きです。情報収集ツールとして有能なのはもちろん、新しい考え方や今まで見えていなかったものを知るのが好きだから、言語を勉強したいと思う。

草野:その言語で考えることによって、はじめて理解できるようになる感覚ってありますもんね。

Mami:私は、勉強して英語を話せるようになった人のひとりなんです。面白くないと続かないと思ってるから、教科書の教材についてくるCDとかは聞きたくないし、参考書も面白くないから読みたくない。でも、ドラマのFriendsだったら全エピソード見れちゃうし、ブリトニーだったら全曲聴いて歌詞も覚えたい。

「拷問みたいに辛い思いしないとできるようにならない、というわけではない」と体感でわかっています。だから、「バイリンガルニュース」も面白いコンテンツを提供することを最優先にしているんです。

草野:私のバンド『Satellite Young』では、テクノロジーについての歌謡曲を作っていますが、MamiさんとMichealさんのお話からはすごくインスピレーションを受けています。「バイリンガルニュース」で取り上げるニュースはどうやって選定されていますか?

Mami:毎週私とMichaelがそれぞれ6個ずつ選んで、相手が選んだ中からさらに3つ選ぶ、という方法で絞っています。単純に自分が面白いと思ったものを選んでいるから、話題が偏ることもありますが、それはそういうものとして、あえて調整せずに出していますね。

草野:何かRSSに登録したり、アプリなどでニュースを探されるんですか?

Mami:情報源はほとんど全てネットですが、アルゴリズムによって選定された情報を受け取るのを避けたいので、フィードではなく検索窓からスタートします。ニュースサイトやサイエンス系のサイトも一通りみて、新しく発表された論文をチェックします。フィルターを通さない状態にするには、やっぱりアナログに検索窓から始めるしかないんですよね。

草野:「ニュースの選定」ではなく、「自分の知的好奇心をひたすら掘り下げていく」という感じなんですね。

Mami:そうですね。小学校3年生の時の日記を見たら、「『時間』って、誰が最初に決めたんだろう」とか、「もし人間がいなかったら、今ごろどういった生き物が地球にいたんだろう」みたいなことが書いてあったんです。多分小さい時から変なことに興味があったんだと思います。

草野:子供の時の気持ちを忘れずに、知的好奇心を持ち続けることって大事ですよね。

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最終更新:4/2(火) 15:49
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