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来年度から小学校でプログラミング教育が必修に IT時代には必須の知識?

4/2(火) 11:40配信

THE PAGE

プログラミング教育とは「考え方」を学ぶこと

 2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されます。IT時代には必須の知識という考え方もありますが、一方で本当に必要なのかといった声も上がっているようです。

 文部科学省は3月26日、全国の小学校で2020年度から使われる教科書の検定結果を公表しました。算数や理科では新しく必修となるプログラミング教育が盛り込まれています。

 プログラミング必修化については、実は多くの誤解があります。もっとも大きいのはプログラミングという教科ができるという誤解でしょう。

 プログラミング教育は、算数や理科など、あくまで既存の科目の中で関連する項目が取り上げられるということであって専用の科目が設けられるという話ではありません。具体的には小学校の理科において、プログラムを使った「明かりの制御」といった形で、プログラミングの基本的な考え方を学ぶという内容になっています。つまり小学生に対してプログラマーになれ、と言っているわけではありません。

 これからの時代は社会のあらゆる領域でITが活用されますから、ITは専門知識というよりはもはや一般教養に近い存在となりつつあります。実際にプログラムを書くのかはともかくとして、プログラムというものがどのような理屈で出来上がっており、それによって何が実現できるのかについて子どもの頃から理解しておくことは重要でしょう。

効果的な指導を行うには教員への支援も必要

 しかしながら、プログラミングは抽象度が高い分野ですから、教え方を工夫しないと、うまく学習することができないのも事実です。

 日本は先進諸外国に比べて子どものパソコン普及率が異様に低いことで知られています。先進諸外国の子どもは他人とのコミュニケーションにはスマホを使い、学校の勉強にはパソコンを使うのが当たり前ですが、日本ではパソコンを使って知的活動を行うという習慣はありません。

 パソコンという形而下の道具に触れることで、プログラミングという形而上学的な概念の理解が早まるのは間違いありませんから、プログラミング教育用パソコン(あるいはタブレット)の普及が進まないとその効果も半減してしまいます。教員がこうしたツールに慣れていないと効果的な指導ができませんから、教員に対する支援も必要でしょう。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:4/2(火) 11:40
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