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新元号中継「手話かぶり」が伝えた感動 「30年前、ただただ平成の字を見るしかなかった」ツイートが深い

4/5(金) 7:00配信

withnews

 今月1日に明らかになった、5月1日から使われる新元号「令和」。発表記者会見のテレビ中継に関する、耳の聞こえない男性のツイートが、「深い」と話題になっています。官房長官が持つ、新元号の書かれた額縁と、手話通訳士がかぶさるアクシデントに「感動した」との内容です。ネット上でも議論を呼んでいる出来事についての、意外な評価。一体、どういうことなのでしょう? 真意を聞いてみました。(withnews編集部・神戸郁人)

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「国民の一大事にインパクト」

 今月1日の午前11時半過ぎから、首相官邸で開かれた記者会見。テレビ各局は、その様子を生放送で伝えました。

 「新元号は『れいわ』であります」。画面左側に向かい、菅義偉官房長官が額縁を掲げます。ところがNHKの放送では、手話通訳士のワイプ画面がかぶり、隠れてしまったのです。

 これについて、約1時間後の午後0時53分、「感動しています」とする内容のツイートが投稿されました。

「30年前の聴覚障害者はなんの情報もなくただただ平成の字を見るしかなかった」

「国民の一大事にインパクトを残せる位置に手話通訳がいる。これはすごい進歩ですよ」

 こうした書き込みに、「いい世の中になった」「深い」「涙が止まらない」などのコメントが殺到。4日時点で、2万5千回以上リツイートされ、「いいね」も7万を超えています。

「邪魔」のツイートに投稿決意

 投稿したのは、感音性難聴の当事者・くらげさん(@kurage313book)です。障害のある人向けに、ネット経由で仕事を受発注する会社「メジャメンツ」(東京都中央区)で働いています。

 文筆業も営み、共著に、現在の妻との生活についてつづった『ボクの彼女は発達障害』(学研プラス)シリーズがあります。

 補聴器と人工内耳を使っているくらげさん。新元号の記者会見時は外出していて、リアルタイムで映像を見られなかったといいます。アクシデントのことは、ツイッターを通じ知りました。

「聴覚障害のあるフォロワーさんの間で、早くも話題になっていました。評価する声が上がる一方、『ワイプが邪魔』『元号が見えない、ふざけるな』などの感想も寄せられていたんです」

 ちなみに、「平成」の元号が発表されたのは1989年1月7日。小渕恵三官房長官(当時)が出席した記者会見の映像を見ると、手話通訳士の姿も、字幕も確認出来ません。

 どんな人にも必要な情報を提供する、「情報保障」という考え方が、まだ一般的ではなかったのです。

 くらげさんによると、聞こえない人の中には、日本語の字幕がうまく読めず、手話のみが頼りという人もいます。

 多様な支援があってこそ、豊かに生きることが出来る。そんな立場について知って欲しいと、今回のツイートをしたためたそうです。

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最終更新:4/6(土) 18:20
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