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ふわふわ羊毛で作る「うちの子」 フェルト猫教室に集う愛猫家たち

4/4(木) 17:57配信

AFPBB News

【4月4日 AFPBB News】数人が作業するテーブルの真ん中で、白猫が日差しを浴びてくつろいでいる。東京・世田谷区で開催されている「羊毛フェルト教室」では、受講生らが白猫をモデルに針を持つ手を動かして、猫の頭の部分を作っていた。

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 白猫は作業の邪魔をしているのではなく、「モデル」の羊毛フェルトでできた猫だ。首をかしげる姿勢や目元の表情が生き生きとしていて、つい生きている猫と見まがう。受講生たちは、いずれは自分の猫をモデルにした人形を作りたいと考え、せっせと手を動かしている。
 
 教室を主宰するのは、羊毛フェルト作家の横山まゆみ(Mayumi Yokoyama)さん(40)。証券会社を退職した2012年ごろから、猫のフェルト人形を本格的に作り始めた。

 横山さんにとって猫との付き合いは、幼かった自分の「子守役」だった頃から。自営業で多忙だった両親に代わるように、猫は自分と遊んでくれた。横山さんの猫に対する感謝や愛情は深く、今も3匹の猫と暮らしている。

 これまでに作った猫のフェルト人形は約100体。オーダーメードの場合は、8割が猫を失った飼い主からの依頼だ。提供された猫の写真をもとに、毛の模様や目の色、顔などを忠実に再現する。大きさにもよるが、すべて手作業のため、1体を仕上げるのに約1か月かかる。

 依頼主の猫に対する思いもさまざまだ。思い出がつづられた長い手紙が届くこともあれば、制作を注文したものの心の整理がつかず、制作を始める直前になっても写真が送られてこないこともある。横山さんももちろん、別れを幾度か経験しており、依頼主の複雑な気持ちはよく分かるという。

■「ゆっくり、しのびながら作りたい」

 横山さんの教室は、昨年10月に白猫を作る初級講座として始まった。特に参加条件を限定したわけではないが、愛猫を失った悲しみから立ち直れないままの人が何人かいる。病気や高齢の猫を世話している人もいる。

 埼玉県鶴ヶ島市から教室に通う会社経営者の中島エイコさん(57)は、1年前に2歳8か月で死んだ愛猫を作りたいと参加。「本当は生きているうちに作りたかった。でも、こうしてゆっくり、しのびながら作るのもいいかな」

 静岡県から参加する人もいる。会社員の50代女性は、これまでに地域で保護された猫35匹を引き取り、現在も12匹と暮らす。相次いで猫たちを看取らねばならなかった時期もあった。「『悲しみを乗り越える』とはよく言いますが、そうそうできるわけではありません。それでも、神様にお返しする日まで大切にお世話したい」。持ち歩いているメモ帳には、それぞれの名前と命日が記されている。見送ったすべての猫のフェルト作品を作るつもりだという。

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最終更新:4/5(金) 17:18
AFPBB News

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